植民地帝国人物叢書　台湾編　第１７巻　金山王後宮信太郎（台湾実業界社著・蓬莱書院刊1934年）定価11,000円（本体10,000円） ゆまに書房から2009年に復刻されましたが絶版です。 日本統治下の台湾で唯一の成金と呼ばれた後宮信太郎を扱っています。政界では民政党系の政治家、官僚と関係を持っていたと書いてあります。西武グループの創業者堤康二郎とも関係があったそうです。 後宮信太郎〔うしろく・しんたろう〕一八九三？～一九六〇 日本人実業家。京都府出身。二十代で渡台し、はじめ、台湾煉瓦株式会社社長として煉瓦製造に成功する。のち、金瓜石金山を買い取り、鉱業家としても成功する。金山売却後、東京に居を移すが、さまざまな台湾企業の経営に関わるとともに、政治活動も行った。総督府評議会員や台湾商工会議所会頭などもつとめている。なお、陸軍大将後宮淳は実弟。