御存じ!Rush モダン・へヴィネス接近以降の新機軸音楽性 後期の大傑作「Snakes & Arrows」初回デジパック仕様限定盤 輸入盤中古でございます。
盤共に非常に状態の良い中古でございますが、デジパック裏に輸入盤特有の擦りがございます。
内容は言わずもがな。
ラインナップは不動の名手トリオ、 Geddy Lee(Vo、B、Key)、Alex Lifeson(G、Bass Padal Synth)、Neil Peart(Ds、Per)となります。
2006年11月~12月米国・ロサンゼルス”Grandmaster Recorders”、同・ニューヨーク”Allaire Studio”となります。
プロデュースはNick Raskulineczとバンド自身となります。
八十年代的で過剰なディジタルな音楽性に疲弊し、名プロデューサーRupert Hineとの邂逅でギター・トリオとしての基礎や音楽性を取り戻した感のあるラッシュ。
そのRupert Hineとの邂逅で得た実績を基に再びHM/HR系出身のプロデューサーPeter Collinsと組み、
当時の時代性であるモダン・へヴィネスに取り組み大きな成果を得る事となります。
常に時代性を取り入れたがるバンドでございますしラッシュの一番ヘヴィ―な時代とも言われ賛否両論に分かれた感のある二作制作でございますが、
バンドは当時のグランジ/オルタナブームを横目で見ながら、自らのスタイルに取り入れて音楽的な化学反応を楽しんだという感がございます。
その後のNeil Peartの私生活での悲劇から来る解散の危機を乗り越え休息の後、
(1st以来)久々のバンド主導の準セルフ・プロデュース作”Vapor Trails”を制作。
キーボードを使用しないという極初期以来の意欲作で非常に評価が高いものの賛否両論に分かれたもの。
嘗ての制作エンジニアPaul Northfieldと制作したものの不満が残るものとなり、おまけにミキシングで支障を来す始末。
(後にKing Crimson、Sylvian/Fripp関連のエンジニアDavid Bottrillによりリミックス)
次作はカバー楽曲作という、バンドの音楽性や有り方を見つめ直すというリハビリ作を制作。
ツアーの後インターヴァルを設け新たな方向性を模索する事となります。
そしてAlex LifesonがかのDavid Gilmour(Pink Floyd)から「Acoustic Guitarを基本創作の中心に置くべき」との助言を得、
(機械的な音量・音圧に惑わされない、人としての温かみのある音楽性を指向すべきとの事でしょうか?)
そしてNeil PeartはKing Crimson Projektで御馴染み”V-Drum”を意欲的に試行。
また久々のオリジナル作制作である事もありバンドは非常な創作意欲を掻き立てられる事となり、
再び新しいアイデアを取り入れる為にFoo Fighters等を手掛けたNick Raskulineczを起用。
新作制作に打ち込む事となります。
一番凝っていた八十年代アナログ/ディジタル・テープレコーダー時代でも三か月という驚きの制作スケジュールであったRushでございますが、
バンドは相当意欲的に制作に臨んだ模様でここでは何と!二ヶ月で制作終了。
非常に精力的な制作であった事が判るもの........................という面倒な経緯がございます.....................................................
その今作「Snakes & Arrows」。
高評価とは言えど賛否両論となったモダン・ヘヴィネス時代の音楽性をアコースティック・ギター中心の作曲。
メロディ重視へと新展開を図った感のある新たな音楽性を打ち出したもので、嘗ての音楽性に拘るファンも唸る音楽性。
嘗ての八十年代前期の様な緻密さとは異なるものではございますが、年齢やキャリアもあり余裕感のあるもの。
非常に躍動感重視で生き生きした感がございます。
またRupert Hine邂逅以降の隙間・空間重視という感もございますが、スケール感があり非常に纏まった演奏・アンサンブルでございます。
”ドラムの哲学者”Neil Peartの歌詞は八十年代に比べ装飾感が非常に強いもので、聴き手に想像力を喚起する感のあるもの。
現在系抽象画の物語解説の感がございます。
かのKing Crimson一派や嘗てのCamel、そして名手Steve Morse在籍Deep Purple同様、
「我々には創作したい音楽がある」「人は人、我は我なり」と世が如何であれ意欲的な創作に打ち込んできた感のあるRushではございますが、
今を生きる音楽としての気概が感じられるものとなっております。
また録音の良さもミソ。
某ミュージシャン曰くは「音が混ざり合わない。HR/HM系には厳しいものではなかろうか?」との指摘があった
(そもそも見切り発車的であった)ハードディスク録音の質が随分と上がった時期でもあり、
またアナログ的な温かみを生かした感のある音造り。
現代ヘヴィネス接近とは言えど機械的な音量のみに頼ったものではなく、また空間を生かした音造り。
されど人間的な躍動感を重視している事がミソでございます。
八十年代以降は音響面に非常に拘った感のあるRushの真骨頂と言う感もございます..................................................................
制作は相当の充実感と満足感で満たされた感がありバンドは非常な意欲を以てツアーに臨む事となりますが、
ハイテク演奏から来る長年の酷使からNeil Peartの腱鞘炎問題が持ち上がってくる事となります.............
この機会に是非。
注:配送方法が変更になる場合がございます。宜しくお願い致します。