こちらは友人向けに作った6V LED補助灯の知見を活かして作りました。
6V旧車バイク用の補助灯（フォグランプ）です。写真では1個ですが、2個1セットでの提供となります。
市販品をベースとしていますが中身は別物で、6Vかつ旧車の発電量に最適化したLEDドライバ基板/LED素子にごっそり交換してあります。このような事情で、出品は気が向いて制作したときに限ります。
（なおアマゾンで同じのあるからそっちにしようという方へ。あちらは12V用なので、6V車でも点灯はすると思いますが、電流・電圧不足で光量不足かつ点滅します。お気をつけください）
同じ思いを持つ方の解決になれば幸いです。
・6V旧車だけど、6Vを維持したまま補助灯（フォグランプ）つけたい方
・ギンギン真っ白のLEDではなく、旧車の温かみのある電球色の雰囲気を維持したまま明るくしたい方
・LEDヘッドライトバルブをつけたが光軸が定まらないし、思ったよりも暗く、これならハロゲンバルブにして追加で補助灯をつけたほうがいいと感じている方
・旧車にアップデート感をつけたい方
・抵抗だけ入れた安いLEDを買って何度もパンクさせたので、ちゃんとしたLEDドライバ（定電流回路）付きのがほしい方
・12V用の補助灯（フォグランプ）を代用品で使ったが、消費電力が多すぎて直流側につけているにも関わらず点滅してしまう方
におすすめです。
ただし、6VのLEDを探している方なら意味がわかるとは思いますが、取り付け条件が6点あります。
①直流側から電源を取ること（交流もOKですが、明るさと寿命が保証できません）
②テールランプ（正しくはストップランプ）をLEDにしていること（ウィンカーランプやウィンカーインジケータもLEDなら尚良しです）
③直流側にバッテリーあるいはレギュレータを装備していて電気がきれいなこと
④取り付けに際しては、熱源の近くに取り付けず、走行風が当たって冷えるところに取り付けすること
⑤安物の6Vウィンカーリレーだとうまく動かない可能性があるので、その場合は買い替えが必要なこと
⑥レギュレータ等の交換で12Vに改造していないこと
①は、6V車のヘッドライト（交流側）はたいてい交流なのですが、ここから分岐して交流電気をLEDに流すと、LEDは電気が逆方向に流れない仕組みなので交流の順方向時だけ光ります。つまりすごく細かく点滅します。小さいですが内部にLEDドライバ回路（定電流回路）のあるランプなので激しい明滅は回路を痛め、寿命がかなり短くなると思います。順方向にのみ流れる電気＝直流から電源を取るようにしてください。なお直流の取り出しは6Vモンキーとモトラの配線例を出しましたので参考にしてください。バイクによって直流の取り出し方は様々方法がございますが、こちらでは一切お答えできません。
②は、特に旧車ミニバイクは電気設計が発電量＝消費量に近い感じでギリギリなので、直流側に繋がっているテールランプ（正しくは直流を使っているストップランプ）が電球のままで補助灯を付けると、ブレーキを掛けた際に電力不足（電圧ドロップ）で点滅するか明るさがなくなります。これをLEDにすると電力に余裕が出るので、補助灯（フォグランプ）の性能低下を防げます。同じ理由でウィンカーランプやウィンカーインジケータをLEDにするのも効果があります。（ヘッドライトは交流側なので電球だろうがLEDだろうが関係ありません）
③はバッテリーレスの方は避けてください。LEDは電子部品ですので安定していない汚い電流に対して耐性が無く動作が保証できません。ただし10ファラッド（F）クラス（=10,000,000μF）以上のEDLCであればバッテリーレスでも大丈夫かと思います。セレン等の整流回路のみの場合は、バッテリーがレギュレータのかわりとなりますのでバッテリー劣化には気をつけてください。LEDドライバ（定電流回路）入りなので、多少の電圧、電流の変動は吸収してしまいますが、このサイズですので、許容量を超えるとパンクします。
④は、本品は内部にLEDドライバ回路を組み込んでありその放熱は、この小さなアルミケース一点に頼っております。なのでエンジン近くとか熱源近くに取り付けますと回路の焼損や熱で寿命を縮めることとなります。常に走行風が当たるところで冷却するようにしてください。（信号での停止時間とかエンジン温めのアイドリング時間くらいなら大丈夫です。テストでは無送風で5時間問題ありませんでした）
⑤安物のウィンカーリレーをつけている場合、本品を取り付けると点滅せずに点灯しっぱなしになる可能性があります。理由は簡単で、安物のウィンカーリレーは公称6Vと言っていますが、実際は6Vをわずかに切っただけでも点滅しなくなるので、本品を取り付けた際の電圧ドロップで動かなくなるという事情（発電機出力やハーネス劣化等もあるので必ず発生するとは言いにくい）です。この場合の解決法は、アウトスタンディングで売られている「ＩＣウインカーリレー 点滅速度可変式 (C007)」に変更してください。
⑥元は6V車だが12V車へ改造してしまった方は避けてください。耐圧18Vくらいまであるので十分使えますが、6V車の発電機電圧である7.5V～8.5Vの範囲で明るさ効率が最大にしてあるので、素直に12V用を買うほうが良いかと思います。
ここまで書いて、何を言っているかわからない方は取り付けは避けたほうがよろしいかと思います。逆に分かる人にとっては、旧車6Vで補助灯（フォグランプ）でLEDドライバ付き、しかも安定して動かせることはいかにすごいことかも理解いただけると思います。
スペックは下記のとおりです。
旧車の発電力や、常用電圧等にピッタリ合うように設定してあります。
動作電流：直流のみ（交流は動作保証外）
最低動作電圧：5.5V
常用動作電圧：6.5V（ほぼ6Vバッテリーの定常電圧）
最大効率動作電圧：7.5V（発電機が発生させる電圧は大体これくらい）
最大動作電圧：15V（LEDドライバ搭載のため高い電圧にも対応するが明るさ効率は落ちる）
最大消費電流：約0.3A
最大明るさ：約2.5W/7.5V時（だいたいハロゲン25Wと同じくらいの明るさです）
補助灯（フォグランプ）は最大2ユニットまで取り付けOKですので、つまりハロゲン25Wを2個追加で付けたのと同じ感じになります。
