御存知!Willie Weeks/Tom Scott等名手陣参加 傑作9th「Somewhere in England」 リマスター紙ジャケットSHM-CD仕様限定盤 国内盤未開封新品でございます。
最新リマスターでございますが現在主流のフラットマスタリング方式の模様。情報量重視でございますが、アナログ盤を意識した音質の感があり非常に良心的な音質となっております。
内容は言わずもがな。
ラインナップはジャズ/フュージョン系含め興味深い名手揃い。
George Harrison(G、Vo、Key他)、Neil Larsen(Key、Larsen/Feiton Band他)、Willie Weeks(B、Donny Hathaway、Steve Winwood、Larsen/Feiton Band、Doobie Brothers、Michael McDonald、Eric Clapton、John Scofield他)、
Tom Scott(Sax、Tom Scott & L.A.Express他)、Mike Moran(Key、ex-Ian Gillan Band、Ozzy Osbourne、Brian May他)、Gary Brooker(Key、ex-Procol Harum)、Herbie Flowers(Tuba、B)、御馴染み!Ringo Starr(Ds)、
Jim Keltner(Ds)、Dave Mattacks(Ds、ex- Fairport Convention他)、Al Kooper(Key、The Blue Project、Super Session他)、Ray Cooper(Per、Key、Ds、Elton John絡みで御馴染み)、Alla Rakha(Per)となります。
またかのPaul & Linda McCartney、Denny Lane(ex-Moody Blues)の元Wings組が一曲のみバックコーラスで参加致し、The Beatles解散以降久々の共演となります。
(但し、1976年辺りにThe Beatles再結成が計画され、かの四名が集合。一曲を制作するものの曰くは「酷い出来」。マスターテープは消去・破棄された模様。されど何処かにコピーが残されている感が.................)
プロデューサーはGeorge Harrison自身とRay Cooperとなります。
前作”George Harrison”が大傑作と評判が良いもので、前作の制作の核となったNeil Larsen/Willie Weeks/Ray Cooperを起用。
但し、前作を手掛けた”大物ミュージシャンの制作は御任せ”Russ Titelmanがスケジュール問題で起用出来なかった模様で、Ray Cooperを共同プロデュースに起用し制作・完成するものの、配給レコード会社は出来に不満(曰く「眠くなる」とか........)。
前作は評価は高かったものの配給レコード会社は売り上げに不満があり、おまけにアルバムジャケットにもクレーム。再制作の憂き目となります。
結局4曲を外し、Ringo Starrに提供する予定だった楽曲を含め再録音し再構築。アルバムジャケットも再制作し、リリースにたどり着いたという面倒な経緯がございます。
八十年代初頭という事がありシンセを多用、アメリカ南部系音楽の影響が強いとは言えどポピュラー指向でメロディ重視のGeorge Harrisonの作風とは言えどNew Wave系の音楽性を意識した感のあるものがミソ。
時代性もありコンパクトな感のある楽曲が揃い非常にポピュラー、George Harrison八十年代音楽性の幕開けの感のある作品でございます。
共同プロデュースのRay Cooperが名パーカッション奏者という事もあり、リズム面の巧みさ・細やかさに重点を置いた感があり、展開が多い楽曲がミソでございます。
配給レコード会社が求めた音楽性の躍動感をRay Cooperが再制作で引き出した感もございます。
後にJeff Lynn(The Electric Light Orchestra、The Travelling Wilberys)のプロデュースで大傑作と名高い”Cloud 9”が制作となりますが、その雛形となった感のある作品でございます。
擦った揉んだの制作の末リリースすればヒット作。されど、あまりの配給レコード会社の過干渉に嫌気が差してきたGeorge Harrison自身が音楽制作に関心が薄れ、また活動と並行して行ってきた映画事業に興味が移っており、
次作制作後沈黙する事となります.................................................
元同僚Paul McCartneyとの(バックコーラスのみとは言えど)久々の共演となる名曲”All Those Years Ago”に注目が当たりますが、これまた元同僚Ringo Starrを起用し制作した原曲録音に手を加えたもの。
暗殺された元同僚故John Lennonを回想する歌詞に変え、バックコーラスに元同僚Paul McCartney含めた元Wingsの三名を起用したものでございますが、(後にPaul McCartneyの”Here Today”同様)単なるThe Beatles回帰では決してない音楽性がミソでございます。
但し、共同ソングライターで一番近かった事もあり非常に感傷的で主観的なPaul McCartneyの”Here Today”の歌詞とは異なり、こちらはThe Beatlesの”Dark Horse”と呼ばれたGeorge Harrisonの温かみある客観性が感じられるもの。
George Harrison自らの思想観から(今尚自身の音楽以上に取り上げられる事が多い)John Lennonの思想観を回想した個所等興味深いものでございます。
”You had control of our smiles and our tears”の一節、世間一般やファンが造りあげた虚像としてのJohn Lennonではなく人間John Lennonを古くから傍から知るGeorge Harrison。
リーダー格でもあるがバンドの問題児でもあり、振り回され引っ掻き回された大変な思いをした事も含め、バンドという家族以上に苦楽を共にした仲を振り返るという感がございます。
但し、”John、でも私は先に進んで行くよ”というGeorge Harrison自身の決意が感じられるものでもございます....................................................................
現在では入手が非常に困難。この機会に是非。
注:発送方法は変更になる場合がございます。宜しく御願い致します。