GERBER　ガーバー　オールドガーバー　ナイフ　カスタム　C425　ハイス鋼　エボニー　ビンテージ品　コレクション　1970年代　希少　美品

1976年から2年間だけ販売された「ガーバーカスタムシリーズC425エボニーハンドル」です。ガーバーのカスタムシリーズは、のちに世界的なナイフデザイナーとなるアル・マーがデザインし、プロハンターたちの厳しい要求に応えるべく満を持して1975年に発売されました。以降、グリーンハンドルの第一世代（1975年～1976年）、エボニーハンドルの第二世代（1976年～1978年）、スタッグハンドルの第三世代（1979年～1983年）と、8年間に亘って販売された人気シリーズでした。従って、このエボニーハンドルのC425は、第二世代、正真正銘、本物のオールドガーバーということになります。三世代全てのカスタムシリーズのブレードには、ロックウェルC60-62の硬度を誇るハイスピードツーリングスチール（略してハイス鋼）という、当時最高の強度と切れ味を備えた特別な鋼材が使われていました。ハイス鋼はステンレス鋼に較べて錆びやすいといわれていますが、ガーバー社はこれに厚いクロームメッキを施すことによって防錆性を確保しています。なかでもC425は、カスタムシリーズ全モデルのなかで唯一ブレードの刃先がトレーリングポイントという特徴的なモデル（C425以外は全てドロップポイントかセミドロップポイント）です。また、付属の革シースには、シースの前縁部に大きく切り込みを入れることで素早い抜き差しを可能にする一方、その開放部をストラップで固定・補強することで、シースに収められたナイフを安全かつ確実にホールドするというガーバー社独自の特許技術が使われています。この特別なシースが使われたのは第二世代までで、続くスタッグハンドルの第三世代では採用されていません。当時のガーバー社のカタログには「一本一本手作業でつくられているので、同じモデルであっても微妙に寸法や仕上げが違っていることがある」と記載されています。カスタムナイフを思わせる手づくり感と、量産品として求められる安定した品質、熟練の技術と効率的な生産、最適な素材とミニマムなデザイン、その全てを高いレベルで融合し実現しているところがオールドガーバーの魅力と云えます。