プリミティブアート「アフリカンデザイン　クバ王国のアップリケと草ビロード　」ラフィア・アップリケ 古道具坂田 カバー付 2000年

或る日、アメリカの美術館で永く染織関係の学芸員を務め、その後古い布裂を扱う業者になって活躍していた女性が訪ねてきた。ラフィアヤシ
の繊維で織られたザイールの布の展覧会を東京で開くという。この布はクレーやマチス達が最初に取り上げ、今ではニューヨークの近代美術館
や大英博物館でも収集しているもの。彼女が付けた展覧会のタイトルは「マチスの秘密」。・・・オモシロイことに、新しく発見される美しい
ものは、最初に作り手の人達に、次に革新性を持つ美術館やコレクターに見いだされ、評価が確定してくると美術評論家の方々や大美術館が
遅ればせながらが登場する。
【ひとりよがりのものさしーボロ布（坂田和實著　新潮社平成15年発行）】より抜粋。

パウル・クレーの絵にも似た幻想的な幾何学模様、大自然のリズムに呼応した息の長い造形力。本書は中部アフリカ・クバの人々が作る
織物の伝統芸術を1）クバ王国（ザイール→コンゴ民主共和国）の状況と人々の生活、2）ラフィア・アップリケと草ビロードの布作品75点、
3）草ビロード及びアップリケのハターンから見たデザイン的考察の観点から紹介し、アメリカンデサインを集大成した美術書です。

●　「アフリカンデザイン　クバ王国のアップリケと草ビロード」

●　目次
　　　まえがき（日英併記）
　　　第1章　王国への誘い
　　　　　　　内陸の王国へ、魂の迷路へ
　　　　　　　水と砂と森
　　　　　　　生を彩る布・死を包む布ーブショングのアップリケ
　　　　　　　息づく魂の幾何学＠－ショワの「草ビロード」
　　　第2章　クバ・デザイン
　　　第3章　布の造形幾何学
　　　　　　　Ⅰ草ビロードのパターン
　　　　　　　Ⅱアップリケのパターン

　　　あとがき（日英併記）
　　　参考文献/協力

●発行日　平成12年4月1日

●著者　渡辺公三　福田明男

●発行所 株式会社 里文出版　定価：3,000円＋税

●サイズ　サイズ 22㎝×28.7㎝ 102ページ

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