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御存知!名手故Terry Kath在籍時の貴重なライヴ 初期全盛期Chicago 名作ライヴ盤「Chicago at Carnegie Hall」リマスター4枚組BOX仕様限定盤
輸入盤中古でございます。
盤共に非常に状態の良い中古でございますが、そもそも盤自体がビニールカバー無しで直接ジャケット挿入の為、若干の擦り傷。
BOX表面に汚れと部分的に色褪せがございます。
ラインナップは初期全盛期名手揃い。
Robert Lamm(Key、Vo)、故Terry Kath(G、Vo)、James Pankow(Trombone、Per、Vo)、Walter Parazaider(Woodwinds、Per、Vo)、
Lee Loughnane(Trumpet、Per、Vo、二曲のみG)、Peter Cetera(B、Vo)、Danny Seraphine(Ds)となります。
プロデュースは毎度御馴染みJames William Guercioとなります。
1971年4月5~10日米国ニューヨーク”Carnegie Hall”での実況録音からの抜粋となります。
そもそもがRobert Lammと故Terry Kathの出会いから始まるバンド。
Blues系バックバンド等々共に様々な活動を行う中、掛け持ちで活動していたバンドの気の合った面々が或るミーティングで意気投合、
バンド結成に動く事となります。
オリジナル・ラインナップが完成し、カバーバンドを熟しながら音楽性を指向。オリジナル楽曲を創作していく事となります。
その後プロデューサーのJames William Guercioと邂逅し、その働きかけでレコード会社と契約。
バンド名を”Chicago Transit Authority”に改め、デビュー作を制作する事となります。
当時は英国を中心とした”アート/ロック”台頭という時代。
英国側の人気に強く押されており、米国側に対抗できるバンドはないか?とビジネス側が模索する中で
このバンドに賭けられた期待は非常に大きいもの。
大作主義系の音楽性の質の高さや鋭さが認められ、レコード会社も音楽性に太鼓判を押し、
異例の二枚組作として1969年4月シーンに登場する事となります。
反響は凄まじいもので、英米で結構なヒットを記録。
レコード会社の依頼でリリース後の約三カ月後に創作意欲溢れるバンドは次作制作に乗り出す事となります。
商標登録絡みの問題でバンド名を”Chicago”と改め、年明け1970年1月に次作がリリースされるや否や再び英米で大ヒットを記録。
それも再びの大作主義系二枚組という驚きのもの。
その後はツアーに明け暮れるものの半年後にはツアーを挟み再び創作開始。
翌年1971年再び大作主義絡み二枚組として新作がリリースされるものの創作の質は衰えておらず、再び英米で大ヒットを記録する事となります。
ライヴバンドとして名声が高まっていた事でライヴ盤が渇望され、レコード会社の依頼でプロデューサーがバンドにライヴ録音を提案。
バンドも承認し、プロデューサーに収録会場等の調整を任せる事となります.....................
されど、セールスやプロモーションに絡み著名なライヴ会場の名を欲したプロデューサーはかの”Carnegie Hall”を選択し、スケジュールを決定。
されどバンド側はプロデューサーの意向が事前に知らされておらず、電子楽器には向かない会場という事で不満を呈する事となります........
結局スケジュール調整は変わらず、渋々ながらライヴ録音にバンドは臨む事となります.........................................
さて今作。
当時は何と!アナログ四枚組リリース!
如何に当時の”Chicago”の人気が凄まじく、渇望されたライヴ盤であるかが理解出来るものでございます。
それもその筈、リリース後はこの仕様で全米チャート3位というもの。
何をか言わんや、でございます........................
されど「音質に不満」「会場の選択が悪い」「電子楽器向けの会場ではない」とメンバーから散々な評価を受ける今作。
リマスター拡大版制作に当たり、Lee Loughnaneが”Chicago”を代表して監修に関わっており、
またDisc 4には同公演未発表ライヴ音源が収められたというもの。
また、リマスターとは言うものの、ノイズ処理等含めた音の調整が為された模様。
正直リミックス感がございますが、そもそも会場の音響もあり音質の問題を抱えたライヴ盤。
現代の技術を以て納得出来る形に...............となった感がございます。
様々な意見が当時の”Chicago”からございましたが、何せ初期全盛期。
社会派そしてアート/ロックそれもブラス・ロックの旗手として知られた時代で、大作主義とは言えど作品も大ヒット。
演奏・アンサンブルも非常な纏まりを見せ、更に勢いと野心溢れるもの。
またライヴ用アレンジを加えてライヴならではの感覚を加えており、作品再現とライヴならではの面白さのバランスを取るというもの。
非常に興味深いものがございます。
また要であった名手故Terry Kath在籍時という事があり、非常にロック色とアート感が強いもの。
当時の英米”アート/ロック”系代表バンドの一つであった事が窺えるものでございます。
また、スタジオ録音では当時の録音技術やプロデューサーの音造り指向があり、音楽性の凄みの反面、音の迫力が弱いという感がございました。
今作ではライヴ盤。
それもミュージシャン側が納得出来る音質へグレードアップした事で、当時のバンドの凄みが理解出来るものとなっております。
とりわけ要であった名手故Terry Kathの演奏個性や凄み・迫力がスタジオ録音以上に理解出来るもの。
英米アート/ロック系名ギタリストの一人として挙げられる事が納得出来るものでございます。
音質の問題を抱えておりましたが、リリース後は米国で大ヒットを再び記録(英国はチャートインせず)。
当時の”Chicago”人気の凄まじさが窺えるものでございますが、
バンドはこのライヴ盤制作をきっかけに強行スケジュール的な制作環境に異を呈す事となります。
今作録音後の9月に次作の創作開始。
相当な期待が高まる事となりますが、強行スケジュールの疲れから創作に変化が生じ、
大作主義楽曲からコンパクトさに音楽性を一気に移行する事となります..................
英国では1974年がアート/ロック系の大作主義系大傑作が揃うという時期でございます。
バンド自身の取り巻く環境の影響があれど、この米国の”Chicago”が一足早くコンパクト化に音楽性の舵を切った事。
また当時はかの”The Band”の台頭や内省的な歌詞を楽曲に紡ぐ”S&SW”ブームという当時のベトナム戦争の厭戦感に絡む保守回帰的な動きが
米国で見られるというものでございますが、非常に興味深いものがございます........................
次作後の初来日公演で「Live in Japan」が録音制作される事となりますが...............................
当時の日本公演での収録では名エンジニアの存在もあり、メンバーの高評価も高いものでそれが頷ける高音質と内容でございます。
残念ながら、”Chicago”の公式盤カウントからは何故か外れてしまい、CD化が非常に遅れた作品として知られるもの。
いつの日か、こちらも当時のセットリストを復元や完全版等々企画の拡大版制作を期待したいものでございます................................
この機会に是非。
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