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板野先生のいわゆるファンブックとなっております。
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・1998年6月20日 第1刷発行

■本の紹介
できると信じること、それができるということなのだ。東進ハイスクール人気講師の著者による、究極の受験指南書。

■上京物語 あの頃の僕 より抜粋

高校を辞めたのは、高2の春でした。
そのあとの1年間は地元でマンガを描いたり、バイトをしたり、高校の漫研仲間と遊んだり という感じで、
〜中略〜
その頃の自分というのは、結局昔の漫研の連中となんやかんやと遊び回っているだけ。
それじゃまずいと思い、東京に行くことを決意したわけです。
〜中略〜
でも、ともかくも東京で過ごした8か月というのはやっぱり僕にとっては大きな財産になりましたよ。
僕は結局京大を出たけれど、決して 学歴主義ではない。
それは、僕自身、高校を中退して、つまり中卒という学歴で働いていたからこそ言えるわけで、決してウソじゃないんです。
〜中略〜
「ああ、やっぱり人間の価値は学歴じゃないな。関係ないんだな」って 実感できた。ただ、住むべき世界を選ぶべきなんだと。
〜中略〜
もともと同じ能力を持っていても、受験っていう、たかだか勉強したかしなかったかというだけのことでそれだけ違ってしまうんだということ、それは痛切に感じましたし、
だからこそ僕は絶対にそういう基準だけで人を見ることはできないんです。
それは非常にいい経験をしたと思いますね。


《著者略歴》
板野博行(いたのひろゆき)

元東進ハイスクール講師。
岡山朝日高校、京都大学文学部国語学国文学科卒。
ハードなサラリーマン生活から、予備校講師に転身。
代々木ゼミナールを経て、東進ハイスクール、東進衛星予備校にて現代文・古文を担当した。実践的解法を追及し、映像授業で日本全国の受験生から支持を受けた。
TVドラマ「ドラゴン桜」でも取り上げられた古文単語の大ベストセラー『古文単語ゴロゴ』等、多数の参考書・問題集も執筆。