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完結set 吉村達也 惨劇の村五部作 徳間文庫
花咲村の惨劇 1998年6月10日2刷 徳間書店発行
鳥啼村の惨劇1998年7月10日2刷 徳間書店発行
風吹村の惨劇1999年11月20日2刷 徳間書店発行
月影村の惨劇1996年2月15日初版 徳間書店発行
最後の惨劇1998年11月20日2刷 徳間書店発行
惨劇の村五部作
朝比奈耕作シリーズであり、朝比奈耕作自身の事件
花咲村の惨劇
十年前に謎の首吊り自殺を遂げた父・耕之介が残した四行詩が、朝比奈耕作の運命を変えた。
<四つの村から神が来る/花咲、鳥啼、風吹、月影/『四神」たちの祟りなり/我、秘密を知り過ぎたり>そして届けられた一通の手紙。助けを求めるその手紙は花咲村からのものだった!
郷土史家の父が三十年前に訪れた鳥取県の寒村。桜が舞う中、伝説が蘇り、父の影を追う朝比奈を襲う。
鳥啼村の惨劇
推理作家・朝比奈耕作の作品をドラマ化する話が持ち込まれた。原作との違いに態度を硬化させた朝比奈だったが、ロケ先を聞いたとたん顔色を変えた。舞台は伊豆諸島最南端・青ヶ島。
そこには深い緑に囲まれた鳥啼村があった!父・耕之介の残した四行詩が次なる事件を暗示する。
風吹村の惨劇
信州諏訪大社・御柱祭のハイライト、勇壮な木落としで、巨大な御柱が暴走した夜、東京都大田区の諏訪神社の境内で男の変死体が。死体の髪には二本の赤い風車が差してあり、御神木には柱祭に使う雑額が打ちつけられていた。被害者の靴の泥を手がかりに信州へ向かう捜査一課の志垣と和久井。かつて風吹村と呼ばれた地へ、父の影を追って朝比奈耕作も訪れていた。そこで起った事件とは!?
月影村の惨劇
新橋の路地裏で男性の刺殺体が発見された。所持していた免許証の本籍地には「月影」の文字。
第四の惨劇の幕開けだった。恐山で発見された変死体。雪の中からV字に突き出た足、小さな塔にも見える十本の指、そして引き上げた死体の頭には深々とマサカリが食い込んでいた!
一方、突然姿を消した父の友人・尾車教授から手紙を受け取り、月影村を訪れた朝比奈耕作はイタコの口から「花鳥風月」の四文字を聞く…
最後の惨劇
観光客で賑わう京都・天竜寺。後醍醐天皇の怨霊を恐れて足利尊氏が建立した寺の境内で、満開の枝垂れ桜の下、一人の老紳士が殺された。
「決して…言じては…いけない」犯罪心理学者・尾車泰之教授が推理作家・朝比奈耕作に残した最期の言葉だった。四つの惨劇を結ぶ糸が、大きなうねりとなって朝比奈に襲いかかる!
いま明かされるすべての事件の真相とは!?
吉村達也
1952年生まれ。一橋大学商学部卒業。ニッポン放送ディレクター、扶桑社編集長を経て、1986年『Kの悲劇』でデビュー。1990年専業作家に。ミステリーとホラーを作品の主軸として両立させる数少ない作家のひとり、多彩で個性的な執筆活動を展開。225冊の著作を遺し、2012年5月14日、急逝。
【状態】
経年劣化により焼け、頁角小折れ、カバーにスレ、傷は御座いますが、概ね良好です。
※花咲村の惨劇のカバー裏に折れ跡が御座います。