牟田口義郎著、「カイロ； 世界の都市の物語〈10〉」、文藝春秋刊、読み易いハードカバーです。定価1,942円（税別）。状態は、帯に少し痛みがありますが、そ例外は非常に良好です。送料は、クリックポストで185円です。

★内容：　アラブ、十字軍、トルコ・・・古代より諸民族が侵入し、そのたびに戦火が広がり王朝が代わった、豊饒なる大地をめぐる英雄たちの興亡。文明の発祥地としての栄光を担う古代エジプトの話をまくらに、七世紀におけるアラブの征服を踏まえた上で、十世紀のカイロ建設から現代までナイル川のほとりにしるす千年の叙事詩。アラブ世界最大の都の発展の歴史を、各時代の国際関係と絡めながら、資料を博捜して人物中心に描く。これは、わが国で初めてのカイロ物語である。

◆著者、牟田口義郎は1923年、神奈川県生まれ。1948年東京大学仏文科卒業後、朝日新聞社に入社。報道記者として外報畑を主に歩み、カイロ支局長、パリ支局長などを経て論説委員となり国際問題を担当。1982年に退社後、成蹊大学教授、東洋英和女学院大学教授、中近東文化センター理事長などを務めた。中東・アラブ地域の現代史、地中海世界を研究した。著作に「中東への視角」、「地中海のほとり」、「地中海文明の旅」、「カイロ　―　世界の都市の物語」、「アラビアのロレンスと日本人」、「地中海歴史回廊」など多数。2011年死去（享年87）。

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