ヴェルディ 歌劇 アイーダ コレルリ グェルフィ ネーリ カーティスヴェルナ ピラッツィーニ 極美品 廃盤 クウェスタ RAIトリノ 1956.12.18 チェトラ原盤 ファン向 マニア向

コレルリのアイーダ 1956年の録音です。当時 チェトラには50年頃録音のヴェルディ全集があり、アイーダにも既にグイ盤が存在していました。わずか5年で再録音が行われた事になり驚きますが……この盤からは、“彗星”の様に登場した大スターに対する “何を置いてもラダメスを…” という RAIの チェトラの 全イタリア国民の悲願が 今でも大変よく伝わって来て、ちょっと嬉しく感じられます。
コレルリ本人にとっては メータ指揮EMI盤の10年前の録音という事になりますが、歌の形はもう完全に出来上がっているらしく、ここでも後年と遜色のない凄い演奏が展開されていて驚かされます。いや 寧ろ…声や表情に “ダメ押し” 的な強調が無い分 スッキリとスマートな出来だと感じられる方も多いのではないか と考えます。
コレルリの為に企画され コレルリを聴く為に存在するCDではありますが、周囲も相応にハイレベルだと思います。グェルフィとネーリは強力ですし、アイーダも今日から見れば妥当で立派。ピラツィーニも 近くはトツィスカ並だと感じました。誰も褒めないクウェスタ も 誠に良いペースだと思います。一体に、当時の演奏が 押し並べて 一定の水準内にある事が感じられ、まだまだ“ヴェルディの時代”だった事が改めて実感されました。
ついでながら…“凱旋の場” のバレエが 僅か26秒にカットされているのには驚きました。元録音には絶対に在るはずで、CD２枚に収める為の“荒技”には違いなくとも これは頂けない仕業だと思いました。RAIトリノのオケが（トランペットの１人が大ボケですが）とても上手くて 正直ビックリです。
正規録音の大変に少ないコレルリにしては２度の録音がある事自体が驚きですし、ファンにとっては必携の 掛け替えのないCDであろうと考えます。
こんなテノーレロブストが現れたら、今でも 国家を揺るがす程の大熱狂が起きる事は きっと間違いないと想像します。
収録日が１日だけですので、一発勝負の公開録音かと考えました。

極美品です。本体 ケース ブックレット共に開封時のまま綺麗だと思います。現在は廃盤かもしれないです。

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