かわいくて繊細で、どこかノスタルジック…そんな刺しゅうの魅力をたっぷりとお伝えする「刺しゅうで旅するヨーロッパ」シリーズ。 

フランスの刺しゅう糸のブランド、DMCが手がける図案集「BIBLIOTHEQUE DMC」。その編集を手がけたテレーズ・ドゥ・ディルモンさんは、実際に世界を旅しながら刺しゅうの図案集を完成させました。ヨーロッパらしい小花柄や、大胆でクラシカルなパターン、チェコの素朴で愛らしいボーダーやトルコの繊細で優雅な色彩など、テレーズさんがヨーロッパ各地から採集した刺しゅう図案は、それぞれの個性的な魅力にあふれています。今では手に入れることが難しくなったこれらの図案集を復刻し、みなさんが気軽に楽しめるよう再編しました。 
この本とともに、あなたも旅する気持ちで刺しゅうをしてみませんか。刺しゅうを通じて、国境と時間を飛び越えた旅へと出発しましょう。 

第5弾は、バルカン半島に存在し、現在は6つの共和国に独立したユーゴスラビアの刺しゅうを紹介しています。ヨーロッパとアジアの融合を感じさせるデザインや、この地域特有の配色など、タイトルでこそ「ユーゴスラビア」と謳っていますが、国境を越え、人々の手によって伝えられてきた手芸文化の歴史が漂っています。