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御存知!”Killers”への橋渡し 通受け名手Graham Bath参加 Paul Dianno's Battlezone 隠れ名盤2nd「Children of Madness」
日本独自リマスター紙ジャケット仕様限定盤 未開封新品でございます。
日本独自リマスターで日本特有の高音中心のリマスターで幾分杓子定規ではございますがオリジナルに即しており、非常に良心的な音質となっております。
内容は言わずもがな。
ラインナップは通受け名手揃い。
Paul Dianno(Vo、ex-Iron Maiden、Dianno、Gogmagog、後にKillers他)、Graham Bath(G、ex-Persien Risk、後にKillersツアー・サポート)、
Steve Hopgood(Ds、ex-Persian Risk、後にKillers、Tank)、John Wiggins(G、ex-Tokyo Blade)、Pete West(B)となります。
制作/録音は前作同様Ian Richardson。
英国ロンドン”Village Recorders”での制作となります。
かのIron Maidenをミュージシャン特有の私生活の問題で解雇されたPaul Dianno。
後にキーボード奏者含むラインナップの”Lonewolf”を結成し、名称問題から”Dianno”と改名。
安普請にてデモ録音を制作し契約を得るものの、そのデモ音源をレコード会社が作品としてリリースの憂き目に。
(悪名高いFM/Revolverでございますが..........悪名高い元”Heavy Metal Record”の模様でございますが.................)
されど非常に高品質で高評価を得るものの、音楽性はハード系ではあるもののメロディアス/ポピュラー色の強い音楽性。
初期Iron Maidenの幻影を求める聴衆の存在やツアーでIron Maiden時代の楽曲を演奏しなかった事から不評を呼び、あっけなく解散。
その後、著名音楽プロデューサーJonathan King主導で、元同僚の故Clive Burr、Janick Gers(ex-White Spirit、後にFishセッション、現Iron Maiden)、
Pete Willis(ex-Def Leppard)等と”Gogmagog”を結成。
Neil Murray(B、ex-Hanson、National Health、ColosseumⅡ、Whitesnake、Gary Moore Band、後にVow Wow、Black Sabbath、Brian May他)をゲストに迎え制作に臨むも、
Jonathan Kingがバンドにオリジナル曲を作らせなかった事からバンド側が反発し、あっけなく解散。
その後John Hurley/Bob Falckらと邂逅し”Strike”を結成。
”Paul Dianno's Battlezone”と改名し、紆余曲折後マイナーレーベルと契約。
ラインナップも固定しデビュー作制作に乗り出します。
リリース後は英国シーンの衰亡振りやメディアの無関心/執拗な批判(日本でも似た感)から活動はままならぬもの。
それに加えツアー中から音楽性/バンド運営の主導を巡りメンバー間の対立が勃発。
ツアー後、創作の中心であったJohn Hurley/Bob Falkが解雇となります。
そして後任にGraham Bath/Steve Hopgoodを迎え、新作制作に乗り出す事となります.....................................
さて今作。
前作同様Paul Dianno在籍時初期Iron Maidenの影響が見られますが、今作では八十年代特有の洗練メロディ重視正統/伝統/中道メタル系の音楽性を有するもの。
Judas Priestにも繋がる音楽性でございます。
作曲クレジットは前作と打って変わりBath/Dianno/Hopgoodとなり、Paul Diannoの音楽的興味が強く反映された感がございます。
(前作ラインナップ崩壊の音楽的原因がここにある感)
但し、Paul Diannoが当時音楽性に興味を持っていた感のあるかの”Queenryche”に繋がる音楽性もあり、
また創作参加のGraham BathがDokken等当時第一線の洗練メロディアス系メタル音楽性を好んでいた事があり、
(前作同様NWOBHM絡みの人脈もありその音楽性が感じられますが)前作とはかなり音楽性が異なる洗練感と落ち着きのある音楽性でございます。
されどPaul Diannoがパンクの影響下にある事もあり、それを感じさせる面もございます。
メロディアス面にPaul Diannoが持つメロディアス/ポピュラー面(かの”Dianno”参照)が感じられるものでございますが、
かの名手Geoff Tate的な洗練されたメロディーや歌い方が聴かれるもの。
後に結成され、隠れた傑作と名高いKillersの1st「Murder One」に比べれば制作面や楽曲・アレンジ面の洗練度で劣りますが、
その”Killers”の前哨戦的な音楽性の感がございます。
(”Tank”名手Cliff Evansの音楽的存在が違いという感)
リリース当時はメディア中心にかなり叩かれた印象がございますが、正直(特に現在では)希少な音楽性で名盤の域には達している感がございます。
正直、安普請制作が否めない音造りで前作同様(ドラム音を含め)デモ録音感がございますが、幾分予算が加えられた感があり音質は向上という感。
(限界はございますが........)
前作とは異なるものの、今作も楽曲の出来はなかなかのもの。
より制作費が掛けられていれば...........との感がございますが、当時の英国シーンの衰退を思えば............
されど、何せ衝撃の初期Iron Maidenの肩書を持つヴォーカリストPaul Dianno。
何とかならなかったものか、との感がございます...................................
(そもそもIron Maiden自体が単独作曲名義であっても、バンド全体でのアレンジで楽曲が完成する事が知られております。
Iron Maiden向きではない楽曲でもアレンジを施し完成後に最終的に1stシングルに選ばれるものもあり(”Wasted Years”参照)、
Paul Dianno解雇後に音楽性がかなり変化した事からも、
(契約の関係上クレジットされなかったものの大傑作3rd「Number of the Beast」には後任のBruce Dickinsonがかなり絡んでいる模様)、
初期Iron Maidenの音楽性にはPaul Dianno自身がかなり絡んでいた筈でございます)
リリース後はIron Maiden/Queensrycheの類似楽曲の指摘等前作同様執拗な非難に晒されそして毎度御馴染み英国シーンの無関心に苛まれる事となります..............
更には活動の有り方を巡り、Graham Bathが解雇。
バンド人脈から後任を迎える事となりますが、時代はメタル・ブーム。何と!プロモーション映像を制作、ツアーに臨む事となります。
されど「ミュージシャン特有の私生活問題」が悪化。
そしてバンド運営の有り方や更には音楽性の主導権を巡り、バンド内紛が勃発する事となります。
何とかツアー・スケジュールを熟すもののバンドに求心力は無く、あっけなく崩壊。
Paul Dianno/Steve Hopgood中心にバンド再編を図り再度後任を迎えるものの、再びバンド運営の問題から短期間の活動で崩壊。
解散を余儀なくされると事となります........
再びPaul Dianno/Steve Hopgoodを中心に新バンド結成に動く事となりますが.........時代はスラッシュ・メタル/オルタナティブ/グランジ全盛期に既に突入。
(以前におけるバンド内音楽性の対立はこの”時期”に絡む感)
伝統系/中道系音楽性を得意とするPaul Diannoは新バンドの音楽性の有り方に苦悩する事となります...............................
その中、日本にて「NWOBHM勃興十周年記念ライヴ」が企画される事となります。
Paul Diannoはその企画に乗る事となり、Praying MantisのTino/Chris Troy兄弟、Weapon/Wild FireのBruce Bisland、Iron Maiden元同僚でLionheartのDennis Strattonと合流。
企画バンドを結成する事となります。
そして聴衆の反応の篤さに驚く事となり、新バンド結成への意欲が掻き立てられる事となります.............................
Steve Hopgoodが同じNWOBHM人脈からかの名バンド”Tank”に在籍し大傑作”Hounour and Blood””Tank”二作に制作参加した名手Cliff Evansに参加を依頼した事から、
(そもそも正統/伝統/王道系とは言えど)音楽性のメジャー化が図られる事となり、かの隠れ名バンド”Killers”結成へと繋がっていく事となります..............
後の”Killers”来日公演では今作から二曲がセットに加えられており加えて脱退した名手Nick Burrに代わりGraham Bathもツアー参加している事から、
音楽的な繋がりが窺えるものでございます.........................
この機会に是非。
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