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長禄五年(1461)六観音・六地蔵図像板碑
緑(りょく)泥(でい)石(せき)片岩(へんがん)(通称下里石)製の板碑群で断片も含め31基が所在します。多武峯周辺より集められたものと考えられますが、年代の判読できるものは、正和(しょうわ)6年(1317)~永(えい)禄(ろく)11年(1568)の約250年間にわたります。この時期は、多武峯で宗教活動が活発化する時期にも重なります。これらの中には、六(ろく)観音(かんのん)・六地蔵(ろくじぞう)図像(ずぞう)板碑など板碑研究に当たって何度も取り上げられている貴重な板碑が含まれています。
※ 修験道とは、修行により霊力を得ようとするもので、山岳信仰と仏教、神道等が混成した日本独自の宗教です。山伏姿や法螺貝などが一般的なイメージです。出典:ときがわ町ホームページ
広瀬栄一氏は、石岡市高浜にある酒造会社の元社長で考古学文学に造詣が深く文人との交流も数多くあります。
台東区根岸にある子規庵の戦後の再建をした寒川鼠骨との交流や再建を経済的に援助した人です。
拓本は広瀬氏が収集したものしかないと思われ大変貴重な史料です。
拓本が取れるという広瀬氏の人脈に驚嘆します。
拓本もまた文化財だと思います。
多くの方にご覧になって戴き貴重な資料がご研究のお役に立てれば大変嬉しいです。
写真にあるスケールは全長17㎝です。
サイズは34.2×136㎝です。
状態は経年によるシミヤケや破れがあります。
発送は追跡可能なクリックポストを予定しています。
神社名になっている「多武峯」は「塔の峯」とも称されています。それは、社殿のある峯の形が塔のように見えること、あるいは往古瓦塔があったと伝えられることからです。その証拠に大正十三年、社殿の北西側にある塚から瓦塔、瓦堂、須恵器杯等の破片や十四世紀作と考えられる蔵骨器、片口鉢が出土しています。多武峯神社の瓦塔は、県内出土の瓦塔の中でも最古に分類されるもので、九世紀頃と推定される貴重なものです。塚の上には、文亀四年(1504年)銘の五輪塔も祀られています。
また、かつては社殿西側には、文安二年(1445年)銘の十三仏板碑や長禄五年(1461年)銘の六観音・六地蔵板碑など、都幾川村(現・ときがわ町)を代表する板碑も十数基立ち並んでいました(現在は武藤家東側に移動)これらのことから、多武峯神社は、古代・中世の文化財が多数発見された貴重な遺跡でもあります。出典:ゆる~い日記