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Nightwing/Bronz/GTR/”PhenomenaⅡ”セッション/Mike Oldfieldセッション 名ヴォーカリスト Max Bacon
豪華名手陣参加 貴重録音集 ”The Higher You Climb”初回版 輸入盤中古でございます。
盤共に非常に状態の良い中古でございます。
内容は言わずもがな。
ラインナップは非常に興味深い名手揃い。
1/2:”Asia” Geoffrey Downes(Key、ex-The Buggles、DBA他)、Max Bacon(Vo)、Phil Spalding(B、ex-Bernie Torme Band、Mike Oldfieldセッション他)、
Scott Gorham(G、ex-Thin Lizzy、21Guns、”PhenomenaⅡ”セッション、現Black Star Riders)、
Michael Sturgis(Ds、ex-Phil Manzanera/A-ha/”PhenomenaⅡ・Ⅲ”セッション、21Guns他)
3~8:Max Bacon(Vo)、John Young(Key/Programming、ex-John Wettonセッション、現Lifesigns他)
9/10:”GTRⅡ” Steve Howe(G、現Yes、ex-Tomorrow、ABWH他)、Max Bacon(Vo)、Phil Spalding(B)、
Nigel Grockler(Ds、ex-Bernie Torme Band、Tony Martinセッション他、現Saxon)、guest:Geoffrey Downes(Key)
11/12:”GTR”(Live) Steve Howe(G/Vo)、Steve Hackett(G/Vo、ex-Quiet World、Genesis)、Max Bacon(Vo)、Phil Spalding(B/Vo)、
Jonathan Mover(Ds、ex-Marillion、Joe Satriani/Fuel/Ein Steinセッション他)、guest:Mat Clifford(Key、ABWH/The Rolling Stonesセッション他)
以上となります。
Max Bacon自身の活動や消息が途絶えつつあった1995年、突如としてHR/HM系レーベル”Now & Then”からリリースされた今作。
(嘗ての”Heavy Metal Records”~”FM/Revolver”等同様)音質が良くない事で知られるレーベルで訝しむ向きがございました。
加えて、ブックレット等のアバウトさで更に拍車を掛けるものではございましたが、
(Max Bacon本人が記したには雑な内容........................)
そもそもMax Bacon自体がPomp Rock/NWOBHM関連バンドから登場というもの。
納得というものでございましたが、内容はデモ含めた未発表録音集というもの。
......................おまけにJoe Satriani来日公演に同行した元GTR同僚のJonathan Moverすら知らぬという今作。
権利関係は大丈夫なのか?と訝しめばあっけなく廃盤の憂き目に......................非常に貴重な音源ではございます...........................
(幻たる”GTRⅡ”音源が、ねぇ.....................................
後に”From the Banks of the River Irwell”として削除/大幅内容改訂そして音質向上化が為されリリースされる事となりますが.......................)
さて今作。
”Asia”:2曲
故John Wetton在籍時に完成していた楽曲のリメイクではございます。
Wetton/Downes作曲の感がありメロディアス/メジャー/ポピュラー感強い質の高い洗練された音楽性ではございますが、
正直ヴォーカリストが違うだけでこれだけ印象が変わるのかという感。
Max Baconは突き抜け感が強いヴォーカル、米国のHR/HM系名バンド”Boston””Survivor”等にも繋がるもの。
(共に産業ロックと揶揄されましたが............................)
これだけの質があればメジャー契約は............とは思われますが、当時は反八十年代突入という時代。
”Thrush Metal~グランジ/オルタナ”全盛期で音楽シーン一大転換期(.....ビジネス事は一切変わりませんが.........)、
残念ながら埋没は致し方無いという感がございます.....................................
そもそもMax Bacon/Phil SpaldingがGTR1st制作絡みでGeoffrey Downesから誘いを受け参加との感がございますが、
同じ”PhenomenaⅡ”参加のScott Gorhamの意見もあった感。
かの”PhenomenaⅡ:Dream Runner”制作絡みでScott Gorhamを故John Wettonが勧誘そして参加と思われますが、
かのScott Gorham曰くは「在籍していたのでは無く、手伝っていただけ」との事。
(プロジェクトが上手くいかなかっただけという感..........................)
そう言う割には故John Wetton~Max Bacon/Phil Spalding在籍時の音源が存在。
双方多々録音が存在しているのではないか?との感がございます...............................
”Bacon/Young”:6曲
”Asia”離脱後Max Baconが契約獲得を目指してJohn Youngと制作を行ったデモ録音という感。
Vo/Key以外は打ち込み/鍵盤操作という感。
されど印象に残る楽曲で質が非常に高く、メジャー感ある洗練されたメロディアス/ポピュラーさというもの。
契約が獲得出来なかった事が不思議という感。
制作時は反八十年代音楽性という”Thrush Metal”~”グランジ/オルタナ”全盛期という時代。厳しい時代を窺わせるものでございます....
後にJohn Wetton傑作ソロ作3rd”Ark Angel”に収録される楽曲”Desperate Times”が収められている事がミソ。
(今作大幅改訂版では今プロジェクト楽曲全て削除。代わりにMike Oldfield制作参加時のデモ録音収録というもの)
Max Baconとしてはソロ、John Youngとしてはデュオ/バンドとしてこのプロジェクトをそれぞれ捉えていた感が窺えるもの。
今作にクレームを入れ今作御蔵入りのきっかけを作ったと言われるJohn Youngではございますが、
今曲収録に当たって今プロジェクト見解の相違が根底にある感がございます。
(正直”GTRⅡ”音源収録の問題が一番ではないかと.......................)
”GTRⅡ”:二曲。
オルガン音からゲストとしてプロデュースを兼ねたGeoffrey Downes参加と推測されます。
(かのRobert Berryとはかなりの確執があった模様で、その音源を使うとは思えませんし.......)
また、デモというよりはラフ・ミックスの何らかのコピー音源という感。
オリジナル期音楽性の豪華さや躍動感/キレは御座いませんし小じんまりとした感がございますが、中々のもの。
(創作面で重要な役割を果たしていた名手Steve Hackettや創作にも関わる名手Jonathan Moverが脱退してますし...........)
HR色が強かった前作よりもSteve Howeの音楽性/演奏の特徴が色濃く聞かれるもので、この音楽性でリリースしても良かったのでは?という感。
Yes時代の演奏個性に回帰した感のあるもので、後のABWHに繋がるという興味深さがございます。
正直、かのオリジナル期”Asia”のアウトテイク的な音楽性。
Steve Howe脱退後大味となった”Asia”の音楽性に異を唱える音楽ファン向きという感。
これをオリジナル期”Asia”でアレンジして如何なるか?という興味を抱かせるものでございます..................................
Max Bacon/Robert Berryの相当の確執が原因で未完に終わったと言われる”GTRⅡ”ではございますが、
Geoffrey Downes参加/Robert Berry参加双方でラフ・ミックス音源が多々存在するのでは?という感がございます..........................
”GTR”オリジナル期ライヴ音源2曲。
後に正規リリースされるという”King Biscuit Flower Hour”放送音源の何らかのコピーの感。
そもそも”GTR”自体がキャリア組名手揃いというもの。
Howe/Hackett以外はHR/HM関連とも言えるラインナップで有り、その演奏/音楽性の大仰さが批判の対象となりましたが
演奏・アンサンブルは抜群のもの。
短期間で崩壊が惜しまれるものでございます........................................
録音時代背景を鑑みれば、埋もれてしまった事が非常に惜しまれる音源ではございます.........................................
正直”Thrush Metal~グランジ/オルタナ”ムーヴメントが悪いのではなく、ビジネスの有り方が問題という感。
【八十年代音楽性押しつけ】が【反八十年代音楽性押しつけ】に代わっただけという感..............................
そこが現行の音楽産業衰退に繋がっていく気が致します.........................
現在では入手が困難。この機会に是非。
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