マルケヴィチ ストラヴィンスキー ミューズの神を率いるアポロ/組曲１・２/4つのノルウェー情緒/ サーカスポルカ/タチ・タチ 廃盤 極美品 ロンドン響 1963 64 国内盤

マルケヴィチのストラヴィンスキー集です。なんと言っても “ミューズの神” が名演として有名です。マルケヴィチにとって “ストラヴィンスキー”は代名詞で、これも“マルケヴィチらしい” との評価のあった録音だと記憶します。特に この曲はこの録音で世に知られた とも言える程で、カラヤンのあの印象的なジャケットのレコードが出現するまでは 世界中の人々の耳目を独占して 言わば独壇場でした。この録音が1963年 カラヤンは69年…さすがのカラヤンでも日本盤はすぐには出されなかったはずで、その折もむしろマルケヴィチの“アンチ”的な印象だったと記憶します。
（マルケヴィチの紹介文は同文）
ロシア貴族の生まれで ロシア革命でパリに移住、そこで多くの名音楽家に師事し 数多の音楽体験を重ねて成長をされた方なのだそうで … つまり 生粋の “玉だれのご誕生” 。我々 “こもだれ組” とは素養の厚みが“桁ちがい”だった事が再確認されます。いわゆる “一般受け” など念頭に無かったのも道理で、それでこそ“マルケヴィチ”たり得たのだろうと納得が届きます。
今の音楽家は 育ちも教育も一緒…スタートラインがほぼ一線で、平等とも その分だけ不幸とも感じられます。マルケヴィチの様な方が今居られたら さぞ面白く “ピッタリ”に違いなかろう…と 勝手な想像を巡らせました（“あと半世紀のちに生まれていれば…” と思いはするものの それだと “貴族のくらし” も “パリの邂逅” も雲散霧消することになり、文字通りの “矛盾” は明らかです）。

かなり以前に まとめて復刻された際の品です。全て“ツウ好み”の秘曲揃いで、当時これらを取り上げたマルケヴィチの慧眼が光ります。全録音とも この折が国内初CD化だったとの事。この後の再発売もあったのかも知れないですが、なにぶん“フィリップス”なので デッカでの持続は覚束なかろうと考えます。現在では廃盤かもしれないです。

極美品です。本体 ケース ブックレット共に開封時のまま 綺麗な状態だと思います。

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