マルクス・ガブリエル（Markus Gabriel）ほか著、「新実存主義（Neo‐existentialism）」です。廣瀬覚訳、岩波新書。状態は、全般にかなり良好です。送料は、クリックポストで185円です。　

★内容：　心と脳は同じものなのか。心はすべて物理的な理論で説明がつくのか。心と脳はなぜ「サイクリングと自転車」の関係に似ているのか――。『世界はなぜ存在しないのか』で「世界」を論じた気鋭の哲学者、マルクス・ガブリエルがつぎに切り込むのは「心」。脳科学全盛の時代に、実存主義と心の哲学をつなげ、21世紀のための新たな存在テーゼを提示する。本書の構成は、ガブリエルが第１章で新実存主義を論じ、4名の評者による論考がその他の章で述べられ、最終第５章でガブリエルが4名に答えるという形をとっている。

　序論　穏健な自然主義と、還元論への人間主義的抵抗 ／ジョスラン・マクリュール（Jocelyn Maclure）
　第１章　新実存主義 ― 自然主義の失敗のあとで人間の心をどう考えるか／マルクス・ガブリエル
　第２章　ガブリエルによる論駁 ／チャールズ・テイラー（Charles Taylor）
　第３章　心は「存在する」のか？ ／ジョスラン・ブノワ（Jocelyn Benoist）
　第４章　人間の生とその概念 ／アンドレーア・ケルン（Andrea Kern）
　第５章　4人に答える ／マルクス・ガブリエル

★主著者、マルクス・ガブリエル（Markus Gabriel）は1980年、ドイツ、レマーゲン生まれ。哲学者。既存の哲学の諸問題を乗り越える「新実在論」の提唱者。ボン、ハイデルベルク、リスボン、ニューヨークで学ぶ。史上最年少でボン大学哲学教授に就任して認識論、近現代哲学講座を担当し、国際哲学センターの所長を務める。日本、ブラジル、デンマーク、フランス、イタリア、ポルトガル、および米国で客員教授も務める。著書に 『神話・狂気・哄笑：ドイツ観念論における主体性（Mythology, Madness, and Laughter: Subjectivity in German Idealism）』、『なぜ世界は存在しないのか（Warum es die Welt nicht gibt）』、『「私」は脳ではない：21世紀のための精神の哲学（Ich ist nicht Gehirn: Philosophie des Geistes fuer das 21. Jahrhundert）』、『Der Sinn des Denkens（The Meaning of Thought）』、『新実存主義（Neo‐existentialism）』など。

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