自宅保管の品です。大変美品ですが、古いもので経年変化はございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。

小沢征爾、市川海老蔵（現・団十郎）、唐十郎、山田洋次、尾崎将司…。１９７０年前後に華々しく登場し、常に時代を騒がせ、リードし続けた１２人。彼らの多くは、今も輝きを失っていない。デビュー間もない２０代の著者が彼らの実像に迫り、新たな人物ノンフィクションを確立した画期的作品。この４０年の意味を今また問い直すために―。

目次
巨象の復活―尾崎将司
廃墟の錬夢術師―唐十郎
疾駆する野牛―河野洋平
過ぎ去った日々でなく―秋田明大
華麗なる独歩行―安達瞳子
面白がる精神―畑正憲
神童・天才・凡人―中原誠
錨のない船―黒田征太郎
望郷・純情・奮闘―山田洋次
人魚は死んだ―堀江謙一
十二人目の助六―市川海老蔵
沈黙と焔の祭司小沢征爾


若きヒーローたちの素顔を描いたデビュー作。尾崎将司、山田洋次、市川海老蔵、小沢征爾……。今再び輝きを放つ彼らの40年とは?

『月刊エコノミスト』昭和47年6月~48年5月に連載された、つまりは 2023年5月からちょうど 50年前の作品となります。紹介されているのが、順に
尾崎将司、唐十郎、河野洋平、秋田明大、安達瞳子、畑正憲、中原誠、黒田征太郎、山田洋次、堀江謙一、市川海老蔵（第十代）、小澤征爾、の十二人です。
ムツゴロウさんは 9日前に 87歳の生涯を閉じましたが、当時はまだ 37歳、写真も若々しく、髪も黒々としています。
作中で中原誠は大山康晴名人に挑戦、第一局に勝利しましたが、2023年現在は藤井聡太が渡辺明名人に挑戦、第一局に勝利したところです。中原誠の年間最高勝率がその後、五十年経っても破られなかったとは、当時の誰も考えられなかったことでしょね。

通り一遍の経歴を知るのではなく、
今は大御所となった人たちが、
その若々しい当時はどのようであったのか、
息づかいが伝わってくる作品となっています。

一人分が 20~30ページ程度なので、ファンは
「もっと詳細に知りたい」と不満を感じるかもしれません。その人物の入口としての紹介としては悪くないと思います。