ニナリッチ社のフレグランス瓶はラリック社製で、そのよしみでラリック社のフレグランスはニナリッチ社扱いだったのはもちろんのこと、「L'Air du Temps」の鳩ボトルのボトルデザインはルネの子、マルクラリック、そしてブランド名を冠した初めての香り(この)「Nina」のボトルデザインはルネの孫、マリー=クロードラリック(ロベールリッチの親友だったそう)が手掛けています。

ドレスのドレープに囲まれたシャープなハートの窓。
パルファムのフラコンのキャップはちゃんとガラス(ストッパーはシリコンなのですが)。


Ninaだけはパルファムフルボトル30mlでもラリック銘があるものを見たことがありません。
トワレの50ml、100mlのものは銘のあるものもあるのですが、刻印ではなく成型で外箱も確かLALIQUEの文字はなし。

レールデュタンに比べ、販売されていた期間がずっと短く(20年未満)、海外では品薄、国内ではドレッサーの死蔵品。
パルファムフラコンは海外旅行時の機内販売には無いので、お土産だとしても能動的な選び方をされた品。

状態を「目立った傷や汚れなし」としておりますが、瓶首の、金線ワイヤーが巻いてあった部分のサビ？とか香水？のこびりついたもの、ストッパーの微妙な黄変とかはご覧の通りあります。

傷や割れ、瓶口の欠けは角張らない形状も手伝って四半世紀以上前の品ですが「無し」と胸を張って言えます。