ヴィクトリア期、セイロンブルームーンストーンのピアス。

ヴィクトリアンでも恐らく初期の品で、同種の品数点と共にイギリス・コーンウォールの市場から来ています。
古い金具に見られる真鍮に銀メッキを施した金具に、いびつな形のムーンストーンが嵌められて、ドロップピアスに仕立てられています。
フックはシルバー製の新しいものに差し替えられていましたが、銀メッキがほぼ剥落して地金の金色になっているため、現行品の14金ゴールドフィルド製のピアスに変更しています。
古いムーンストーンですので、プールズオブライトという光を溜める水晶玉やガラス玉のような光り方をします(上部の一石はスモーキートーンで、シラーも現代の一般的なミルキーなムーンストーンに近い)。
小粒ですが美しい石です。
石内部にはムーンストーン特有のゲジゲジやヒビ、欠けがあります。
下手をすると既にアンティークの域に入っているエドワーディアンの製品とも100年程年代が離れているので、状態もその頃と同じようなものはなかなか望めませんが、やはり石特有の効果であったり、形、金具の作り、そういったものは古いものにしかない性質が多くあります。
見ていて飽きない石です。

∇サイズ
ピアス全長　2.70 cm
ムーンストーン　約 5 mm 強


ご希望があればイヤリングや樹脂製ピアス、ノンホールピアス各種(すべて貴和製作所の製品)への変更も可能です。
ほか何かありましたらご質問下さい。