古くから上流階級の調度品のひとつとして知られる「行器」（ほかい）です。
寸法は、径40cm×高さ42cmです。
状態は、時代の割にはとても良好です。
所々に漆のヒビや、あたり傷はございますが、他には大きく目立つ傷みはありません。
本品はおよそ明治大正期の行器であり、伝統的な婚礼道具として用いられたことが考察されます。　　　　　　　　　　
時代を経て大切にされてきたものです。
詳細は画像でご確認ください。
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〈参考〉
行器(ほかい)とは
古くから上流階級の調度品のひとつとして知られています。
元々は儀礼の際に食物を運搬する目的で用いられた容器として使われていましたが、やがて大名家や公家、有力武家、豪商などにおいて婚礼道具として誂えられるようになり（娘が嫁ぐ際に一緒に持たせた）、さらには蝦夷地（北海道）においてはアイヌ民族が本土との交易によって手に入れ、家宝のように大切に飾っていたのが行器です（アイヌではシントコと呼ばれている）。