自宅保管の品です。大変美品ですが、古いもので経年変化はございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。

人と出会う　１９６０～８０年代、一編集者の印象記 岡崎満義

元『文藝春秋』『ナンバー』編集長が語る、とっておきの逸話集。取材で会った学者・作家・芸術家・アスリートなど３８人の忘れがたい印象を、掌にすくいあげるように語る。

「文藝春秋は私なしでもやっていける」と言われて原稿がとれなかった丸山真男をはじめ、林達夫、大内兵衛、川端康成、小林秀雄、松本清張、司馬遼太郎、宮本常一、石垣りん、織田幹雄、山下清、田中美知太郎、岡本太郎、児玉隆也など、学者・作家・アスリートたちのスケッチ集。エピソードいっぱいの35篇の人間万華鏡!


丸山真男
川端康成
林達夫
古在由重
石垣りん
清水幾太郎
大島浩
小林秀雄
立原正秋
松本清張
司馬遼太郎
子母澤寛
悪筆四天王
有馬千代子
高木惣吉
阿部真之助
大内兵衛
向坂逸郎
衛藤瀋吉
児玉隆也
岡本太郎
織田幹雄
遊佐幸平
榎本喜八
山崎喜暉
山下清
石原一子
杉本栄子
山田百合子
岡本憲雄
劉彩品
夏之炎
宮本常一
田中美知太郎
佐佐木茂索


レビューより
文春の一編集者が作家・評論家・学者・芸術家など35人のエピソードを興味深く語っている
原稿取りに訪ねた東大の研究室で「丸山さんは話をしている間、ずっとパイプを手にして、絶えず「ライターで火をつけては煙を吐き出した」らしい。著者（岡崎満義さん）によれば、座談の名人3人をあげるとすれば、小林秀雄、宮本常一、司馬遼太郎で、悪筆四天王の最悪は石原慎太郎、「原稿用紙には文字というよりグシャグシャな記号らしきものが踊っていた」、ただし原稿にはカセットテープがついていたという。さらに詳しくエピソードを紹介するにはスペースが必要で、それは断念するほかなく、35人のスケッチは非常に興味深く読めるし、教わることも多いと述べておきたい。


作者は色んな人と出会っていた。もちろん大物ばかり。私にとっては大物ばかりで、講演会などに行かなければその生の声など聴くことが出来ない方だ。そのような方の生の姿が感じられる。漠然と有名な人、というのではなく側にいて人生のお手本になる生き方だったり、考え方が紹介されていて、貴重な話ばかりだった。