【顕如】1543－1592　戦国-織豊時代の僧。 天文12年1月6日生まれ。証如の長男。天文23年浄土真宗本願寺11世,永禄2年本願寺初の門跡となる。元亀元年織田信長と開戦し,天正8年正親町天皇の仲介によって講和,紀伊鷺森 (和歌山県)に退去した。豊臣秀吉から京都堀川の地(現西本願寺の地)を寄進された。天正20年11月24日死去。50歳。大坂出身。名は光佐。


【御文】浄土真宗、本願寺中興の祖といわれる第8世蓮如（1415―99）が、門徒教化のため発給した消息（手紙）形式の法語。『御文章』『宝章』ともいう（普通、大谷派では『御文』、本願寺派では『御文章』という）。蓮如の孫円如（1491―1521）が80通を選び、本願寺10世証如が初めてこれを版に付した。『御文』は普通、調製の形式から『五帖御文』とよばれるが、のちに「五帖」に漏れたものを集め、それを『帖外御文』とよんでいる。蓮如以降に『御文』は、門徒教化の基本的な素材となってきたため、『御文』に関する研究書、講録はきわめて多い。なお、『御文』は法語として蓮如の思想を示すとともに、一向一揆初期の政治関係史料としても貴重である。


御文　顕如上人自筆証判　一冊　桃山時代　金襴緞子表紙　塗箱入　　少浸・汚れ有　　２６、５×２１，３センチ


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