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御存知!名手故Terry Kath在籍時の貴重なライヴ 初期全盛期Chicago 傑作ライヴ盤「Chicago Live in Japan」オリジナル版/改訂版紙ジャケット仕様限定盤二種 国内盤未開封新品でございます。
ラインナップは初期全盛期名手揃い。
Robert Lamm(Key、Vo)、故Terry Kath(G、Vo)、James Pankow(Trombone、Per、Vo)、Walter Parazaider(Woodwinds、Per、Vo)、
Lee Loughnane(Trumpet、Per、Vo)、Peter Cetera(B、Vo)、Danny Seraphine(Ds)となります。
プロデュースは毎度御馴染みJames William Guercioとなります(←非常に怪しい(笑))。
1972年6月10/11/14日 日本”大阪フェスティバル・ホール”での実況録音からの抜粋となります。
(殆どが11日録音分の模様)
されど、(制作名義は上記であれど......実際には)当時の日本側制作陣により完成を見たというもの。
改訂版も現行の制作機材で日本側がやり直したという改訂版...............何をか言わんや、でございます...........................
そもそもがRobert Lammと故Terry Kathの出会いから始まるバンド。
Blues系バックバンド等々共に様々な活動を行う中、掛け持ちで活動していたバンドの気の合った面々が或るミーティングで意気投合、バンド結成に動く事となります。
オリジナル・ラインナップが完成し、カバーバンドを熟しながら音楽性を指向。オリジナル楽曲を創作していく事となります。
その後プロデューサーのJames William Guercioと邂逅し、その働きかけでレコード会社と契約。
バンド名を”Chicago Transit Authority”に改め、デビュー作を制作する事となります。
当時は英国を中心とした”アート/ロック”台頭という時代。
英国側の人気に強く押されており、米国側に対抗できるバンドはないか?とビジネス側が模索する中でこのバンドに賭けられた期待は非常に大きいもの。
大作主義系の音楽性の質の高さや鋭さが認められ、レコード会社も音楽性に太鼓判を押し、異例の二枚組作として1969年4月シーンに登場する事となります。
反響は凄まじいもので、英米で結構なヒットを記録。
レコード会社の依頼でリリース後の約三カ月後に創作意欲溢れるバンドは次作制作に乗り出す事となります。
商標登録絡みの問題でバンド名を”Chicago”と改め、年明け1970年1月に次作がリリースされるや否や再び英米で大ヒットを記録。
それも再びの大作主義系二枚組という驚きのもの。
その後はツアーに明け暮れるものの半年後にはツアーを挟み再び創作開始。
翌年1971年再び大作主義絡み二枚組として新作がリリースされるものの創作の質は衰えておらず、再び英米で大ヒットを記録する事となります。
ライヴバンドとして名声が高まっていた事でライヴ盤が渇望され、レコード会社の依頼でプロデューサーがバンドにライヴ録音を提案。
バンドも承認し、プロデューサーに収録会場等の調整を任せる事となります.....................
されど、セールスやプロモーションに絡み著名なライヴ会場の名を欲したプロデューサーはかの”Carnegie Hall”を選択し、スケジュールを決定。
されどバンド側はプロデューサーの意向が事前に知らされておらず、電子楽器には向かない会場という事で不満を呈する事となります........
結局スケジュール調整は変わらず、渋々ながらライヴ録音にバンドは臨む事となります.........................................
音質の問題を抱えておりましたが、リリース後は米国で大ヒットを再び記録(英国はチャートインせず)。
当時の”Chicago”人気の凄まじさが窺えるものでございますが、バンドはこのライヴ盤制作をきっかけに強行スケジュール的な制作環境に異を呈す事となります。
今作録音後の9月に次作の創作開始。
相当な期待が高まる事となりますが、強行スケジュールの疲れから創作に変化が生じ、
大作主義楽曲からコンパクトさに音楽性を一気に移行する事となります..................
英国では1974年がアート/ロック系の大作主義系大傑作が揃うという時期でございます。
バンド自身の取り巻く環境の影響があれど、この米国の”Chicago”が一足早くコンパクト化に音楽性の舵を切った事。
また当時はかの”The Band”の台頭や内省的な歌詞を楽曲に紡ぐ”S&SW”ブームという
当時のベトナム戦争の厭戦感に絡む保守回帰的な動きが米国で見られるというものでございますが、非常に興味深いもの。
風が吹いたという事なのでしょう.............................................
かの”Chicago at Carnegie Hall”リリース後には、1971年6月に続き来日公演が決定。
但し新作”Ⅴ”の制作がRobert Lammの急病に加え長引いており、リリース前の公演と化します。
音質問題で前述ライヴ盤に不満を持ち、日本リリース版は日本編集抜粋版とした日本配給レコード会社側。
当時の日本では恒例となっていた”Live in Japan”制作企画をバンド側に持ち込む事となりますが、
バンド側は前述ライヴ盤制作の不満を解消する機会と捉え、意欲的に企画に乗る事となります........................
さて今作。
「音質に不満」「会場の選択が悪い」「電子楽器向けの会場ではない」とメンバーから散々な評価を受ける前作ライヴ盤。
今作では当時の日本公演での録音制作には日本側名録音エンジニアの存在、
そして(後々にも様々な録音制作で使用される事からも)ライヴ盤録音制作には適した会場。
メンバーの高評価も高いものでそれが頷けるきちんとした高音質と内容。
何をか言わんや、でございます........................
何せ初期全盛期。
社会派そしてアート/ロックそれもブラス・ロックの旗手として知られた時代。
以前は大作主義続きとは言えども大ヒット、そして新作が渇望されその”Ⅴ”リリースが翌月という時期。
演奏・アンサンブルも非常な纏まりを見せ、更に勢いと野心溢れるもの。
またライヴ用アレンジを加えてライヴならではの感覚を加えており、作品再現とライヴならではの面白さのバランスを取るというもの。
そして前作ライヴ盤に不満を大きく抱えたバンド側が納得という制作条件下での意欲的な演奏/アンサンブル。
非常に興味深いものがございます。
また要であった名手故Terry Kath在籍時という事があり、非常にロック色とアート感が強いもの。
当時の英米”アート/ロック”系代表バンド旗手の一つであった事が窺えるものでございます。
また、スタジオ録音では当時の録音技術やプロデューサーの音造り指向があり、音楽性の凄みの反面、音の迫力が弱いという感がございました。
今作ではライヴ盤。
それもミュージシャン側が納得出来る条件下での録音制作で、当時のバンドの凄みと迫力が理解出来るものとなっております。
バンドの売りであるホーン隊の迫力が前述ライヴ盤よりも顕著。
とりわけ要であった名手故Terry Kathの演奏個性や凄み・迫力がスタジオ録音以上に理解出来るもの。
英米アート/ロック系名ギタリストの一人として挙げられる事が納得出来るものでございます。
如何に当時の”Chicago”の人気が凄まじく、前ライヴ盤からインタヴァルが短いとは言えど、
(ミュージシャン側含め)渇望されたライヴ盤であるかが理解出来るもの。
また翌月に待望の新作”Ⅴ”リリースを控え、新曲も多くセットに加えられてたというもの。非常に貴重な録音でございます。
当時の制作含めた関係者の証言が非常に興味深い作品解説も..............................
残念ながら、”Chicago”の公式盤カウントからは何故か外れてしまい、CD化が非常に遅れた作品として知られるもの。
(二曲日本語にてPeter Ceteraが歌うというものがネックの感が........................)
(日本のみではございましたが)初CD化の際には大きく話題を呼んだもの。
されど配給会社が変更となったその後は再発が為されず、ファンが忸怩たる思いを噛みしめるというもの。
(過去作カタログはバンド側が権利を所有していた筈ではございますが..............)
いつの日か、当時のセットリスト再現や完全版等々企画の拡大版制作を期待したいものでございます................................
リマスターではございますが、過去名作再発の有り方に賛否を呼ぶ今日でございます。
初CD化の際にはリマスターでは無いものの、CDの規格に合わせマスター・テープ音源を調整し収めるというもの。
また今再発企画盤は音質等が非常に向上したとは言え、再制作版というもの。
そしてオリジナル版に即した貴重な初CD化版....................................
この機会に是非。
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