縦14.6cm×横8.6cm、311頁あります。
巻頭に「この冊子は乗務員教習所に於て教材用に編纂したもので有りますが
一般の人にも便利重宝なものであらうと思ひますから本局創設十周年記念式を
挙ぐるに際し特に印刷しましてこの歓ぶべき式を倶にせられた諸氏へお頒ち致します」とあります。
また、凡例には「本書は東京市及び東京市と隣接する一里以内の、町村、河川、
坂、橋、神社、仏閣、官公衙、学校、病院、劇場、図書館、名所、等の所在地を
網羅し一般の便益は勿論殊に東京市電気局従事員の乗客案内の用に供するを目的とす。」とあります。
当時の東京市は15区で構成されており、外周部は郡部に属していました。
市域と接する近郊町村であった郡部の一部についても記載されています。
巻頭には「電車運転系統図」があります。
本文掲載の町名には現在は消滅した旧町名が多くみられます。
関東大震災前の東京市及び近郊地域の様子がわかるとても興味深い資料です。

【商品の状態】
１枚目の画像の通り、表紙の上部に大きな欠損があります。
また、破れやすれ、汚れ、折れ、剥がしあともあります。
裏表紙にも小さい欠けや破れ、汚れがあります。
背表紙に破れや剥がれ、折れ、小さい欠けがあります。
本体には折れ、汚れ、破れ、書き込み、めくれ、すれがあります。
紙質がよくないので全体的に焼けています。
奥付欄、見返しに個人印押印があります。
天・地・小口に焼けや汚れ、すれがあります。
また、見返しには剥がしあとがあります。
綴じ部分にホッチキスの腐食による錆汚れ、破れがあります。
印刷の薄い部分や印刷かすれなど読み取りづらい箇所があります。
その他にも全体的にへたりがあります。
上記内容の通り、傷みがみられ美品ではありません。
資料性を重視される方にご入札いただきたいと思います。
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