自宅保管の品です。大変美品ですが、古いもので経年変化はございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。

天下の狐狸庵先生もかっては落ちこぼれだった！　低空飛行、受験失敗、家出……泣くに泣けないジグザグ青春物語。解説・さくらももこ

テストは０点。女子にはフラれ、神父にも叱られ、授業はサボって映画三昧。周囲も心配するほど落ちこぼれだった少年は、やがて皆に愛される作家となった。生い立ちから「作家・遠藤周作」の誕生、作家仲間との交遊録まで。狐狸庵先生が語る、涙と笑いの回顧録。

目次
私の履歴書（初恋；成績表；東海林太郎の妻　ほか）
履歴書補足（一所懸命になると；兄弟；三箱のひかり　ほか）
先輩・友人のこと（堀辰雄氏のパイプ；吉川英治氏のこと；ベランダにて　ほか）

登場する方々
山本健吉　堀辰雄　原民喜　川端康成　高見順
佐藤朔　楠本憲吉　大友柳太朗　森光子　坂本九
酒井和歌子　東海林太郎　長嶋茂雄　村松剛
阿川弘之　村松英子　曽野綾子　石原慎太郎
吉行淳之介　安岡章太郎　北杜夫　美空ひばり
丸岡明　奥野信太郎　野見宿禰　梅崎春生
三田文学　市川海老蔵　市川團十郎　石原裕次郎
吉川英治　芥川龍之介　永井荷風　三浦朱門
山手樹一郎　石川淳　阪田寛夫　毬谷友子
埴谷雄高　吉本隆明　奥野健男　服部達　日野啓三
ほか多数


レビューより
遠藤文学を理解するなら、この一冊は必読書である。自らが振り返りの履歴書なので、小説というフィクションの下地がここにある。オススメの一冊である。


遠藤周作氏のエッセイが特に好きです。その中で私はこの本が一番好きでした！遠藤周作氏よりも狐狸庵先生の作品が好みの人ならハマるのではないかなと思いました。
笑いは当然随所に散りばめられているのですが、おばあちゃんの話では電車の中なのに泣きそうになりました。そして、この本のおかげで原民喜氏の「夏の花」に出会えたことも本当に感謝です。
私にとって神とは、もしかしたら遠藤周作氏の作品を通じて繋がっているのかもしれません。


著者は灘中時代に洗礼を受けたとのこと。自身のカソリック信仰について、率直に語っている。神の存在をいきなり信じることは難しいが、「神の働き」を感じることから、信仰を深めたということを書いている。