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この茶碗の内側に光を当てるとその角度によって変化自在、七色の虹の輝きとなって跳ね返ってくる。(略)本来、「曜変」は「窯変(容変)」と表記され、陶磁器を焼く際の予期しない色の変化を指すが、その星のような紋様・美しさから、「星の瞬き」「輝き」を意味する「曜(耀)」の字が当てられるようになった。このような紋様が現れる理由は、未だに完全には解明されていない。また、この紋様が意図的に作り出されたものか、偶然によるものかは議論が分かれている。
ウィキペディア(Wikipedia)『曜変天目茶碗』より
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出品は、1930年代ウエスタン黄金期に製造された、かの有名な「ELMEN(エルマン)のトランス」と称される<Western Electric REP.108 >コンディション抜群の個体2個。「 ELMAN」とは BELL研究所 に在籍したスウェーデン人の物理学者 Gustaf W. Elmen のこと。1914年には Permary(パーマロイ)合金 を、1929年には Permendur(パーメンジュール)合金 を発明している。優れた透磁率などを誇る新世代磁性体コアを搭載した新機軸のトランスの誕生に貢献した立役者である。太平洋戦争時には米軍爆撃機B29から空中投下する磁気機雷を発明し日本軍を悩ませた。海底敷設通信ケーブルのノイズの原因が、遥か彼方銀河系からの宇宙線や太陽風が原因であるのを突き止めたのも彼の功績である。
Western Electric REP.108、そのパフォーマンス性能は実際の音を聴けばすぐに理解できる。
YouTubeに下記のパフォーマンス動画をUPした。その傑出した音パフォーマンスをご堪能あれ。今回はイスラム圏・アラビア語圏の楽曲群。どのメロディーにも我々日本人が何処か懐かしさを覚える感覚がある。5万年前、アフリカを出た人類の祖先(現生人類)がアラビア半島を経て中東に移住し、永きにわたり生活と文化を磨いた頃の記憶が蘇り郷愁を誘うからだ。分子生物学的に言えば、人の遺伝子には人類誕生から今日に至るまでのビッグデーター全てが記録保存されているのだとか。日本人の遺伝子にもちゃんとその種のデーターが保存されている。楽音の刺激が、機に応じて任意のデーターを呼び出す。遠い過去の記憶が詰まった圧縮データーである。データーが解凍再生されると、そこにある種「情緒」「共感」が生成されるのだろう。
114 WESTERN ELECTRIC TRANSFORMER ① performance test with : Noel Kharman ♪ Si t'tais l(Louane)
115 WESTERN ELECTRIC TRANSFORMER ① performance test with : Nedaa Shrara ♪ Shorout
116 WESTERN ELECTRIC TRANSFORMER ① performance test with : Sezen Aksu ♪ Ne Yapaym imdi Ben?
117 WESTERN ELECTRIC TRANSFORMER ① performance test with : Shireen Abusaad ♪
118 WESTERN ELECTRIC TRANSFORMER ① performance test with : Carla Chamoun ♪ Khedni Maak
119 WESTERN ELECTRIC TRANSFORMER ① performance test with : Hiba Tiche ♪ khedni maak
120 WESTERN ELECTRIC TRANSFORMER ① performance test with:Shaymaa Nagy ♪
121 WESTERN ELECTRIC TRANSFORMER ① performance test with : Aya Abd Elraoof ♪ Nos 3omry El Helw
122 WESTERN ELECTRIC TRANSFORMER ① performance test with : Balqees ♪
123 WESTERN ELECTRIC TRANSFORMER ① performance test with : VLDAN DEMR ♪ HAYAT
124 WESTERN ELECTRIC TRANSFORMER ① performance test with : Mai Kamal kigou♪ Betzakarak Bel Khareef
125 WESTERN ELECTRIC TRANSFORMER ① performance test with : AYEGL COKUN ♪ BYLE GELM BYLE
126 WESTERN ELECTRIC TRANSFORMER ① performance test with : Shaimaa Elmaghraby♪Aalwluk 3any
127 WESTERN ELECTRIC TRANSFORMER ① performance test with : Tania Kassis ♪ Islamo-Christian AVE
128 WESTERN ELECTRIC TRANSFORMER ① performance test with : Dilara Kazmova ♪ Kurun Adres Sormaz Ki
129 WESTERN ELECTRIC TRANSFORMER ① performance test with : Selin ekerci ♪ Onlar Yanl Biliyor
130 WESTERN ELECTRIC TRANSFORMER ① performance test with : Elyanna ♪ Enta Eih
131 WESTERN ELECTRIC TRANSFORMER ① performance test with : Defne Samyeli♪Yesterday When I Was Young
132 WESTERN ELECTRIC TRANSFORMER ① performance test with : Mais Harb ♪
全ての動画楽曲において、イコライゼーションを施したかのような「整音」効果が認められる。銀粉が舞うかのような眩いほどの”煌めき”ある「捻りの効いた響き」は兎にも角にも美しい。ボーカルの瑞々しい透明感、ワクワクする感じ、たまらんな。いささか人工色があるとは言え、これほどの説得力と魅力の前には脱帽するしかない。開放感溢れる伸びやかな音場に、熱い生命の息遣いと力強い肉体の躍動が織り成す様はなんとも心地よく官能的。こうした奇跡的と言いたい変幻のこと、効果のことを、私は「窯(曜・耀)変」と呼んでいる。極めて再現性の能力が高い高品位な変容である。その筋書、目論見とは「 Elan Vital(エラン・ビタール)」すなわち「生命の輝き(躍動)」の獲得に他ならない。この「美味しい果実」を求めて多くのウエスタン信者等は特にウエスタン黄金期に造られた本品のような「銀モノ」と呼ぶ古玩具の蒐集に勤しむのである。
これとは別に、所謂初期「黒モノ」と呼ばれる古玩具は1910~1920年代に造られた少量生産なので、球数の希少性に価値が見出されている。1942年以降、後発の製品となる「灰(グレー)モノ」は、いわゆる 「再現性の危機」 に直面した時代の大量消費を見込んだ産物である。高音質・高品質に価値を見出すなら HiFi(ハイファイ)時代と同期する1930~1940年代初頭・黄金期に造られた本品のような「銀モノ」を当てよという事になる。中でもPATENT番号入は、プロトタイプ=規範ということもあって、レシピ通りの材料と製法が厳正に担保された、より希少かつ貴重な個体である。「PATENT番号が記された個体は高度な再現性を保証する」と言うのが当方の経験則である。砕いていえば「 PATENT入の個体はすこぶる音が良い」と言うことだ。性能を確かめる為に熟練工の高度なスキルが投入されるのが PATENT入すなわちプロトタイプの流儀である。手作業により正確かつ精密に均等に巻かれたコイル性能は機械式自動式で巻かれたそれの比ではない。工業製品は、大量消費を目論んで機械で大量生産される時、堕落の道を歩む。これは宿命である。
ウエスタン黄金期(銀モノ)トランス破格の高音質の理由は、革新的発明の粋ともいえるウエスタン秘伝の合金・冶金レシピで作られたパーマロイ系磁性体のコア性能に多くを負っている、と言うのがどうやら真相らしい。それまでの黒モノ・トランスで採用された純鉄系磁性体コアの「ソリッドで緻密な」表現とは一線を画す「ワイドレンジで伸びやか、開放的な表現」が特徴である。電気工学、物理学、冶金学、磁気学等に興味のある方はPATENT番号から特許資料を閲覧出来る。
本品は、REPEATING TRANS(リピーティング・トランス)銀塗装である。 600Ωという低インピーダンスラインに投入できるトランス。注目はそのDCR(直流抵抗値)。数値が極めて低いのはコイルの巻数が少ないということ。言い換えれば、新機軸のパーマロイ系コアの磁気特性が純鉄系のそれよりも革新的で優秀であることの証であろう。コイル巻数が少ないのに、またカタログデーターの帯域幅が随分と控えめな表示であるにも関わらず、実際の出音パフォーマンスでは奇蹟的と呼びたいワイドバンド再生を実現している。私はこれを「 ELMAN(エルマン)の”呪術”」と呼んでいる。ハイエンドオーディオでも対抗できない恐るべき通力である。テストに使用したTANNOY SILVERが奏でる世にも美しいホールトーンの響きを、このトランス108Aは、更に高品位なものへ「変容(transformation)」する。高大な音場に銀粉をぶちまけたような絢爛豪華に、驚きと至福を感じる。このトランスの音と初めて出会った時、人生の質を変えるような変化を実感した事を、その時の感覚を、先のパフォーマンステストでも再確認出来た。
以下がカタログデーター。
REP.108A
PATENT番号
1586883
1586884
1620878
インピーダンス 基本 ( 600 ohm : 900 ohm )
*1次巻、2次巻共に2セクション巻。
*各セクション・コイルの接続使用を並列、ハーフ(半分)、直列にすることで「インピーダンスの変更」が可能。
*(150/300/900 ohm : 225/450/900 ohm)
*昇圧・降圧使用が可能。例えば、<150 ohm : 900 ohm>ならインピダンス比は<1:6>、巻線比=昇圧比は約2.4倍となる。 MCカートリッジの昇圧も可能。また、<900 ohm : 600 ohm>逆使いで600 ohmラインへゲイン減衰信号を送ることも出来る。
DCR=直流抵抗値 ( 7.7 ohm : 9.9 ohm )
周波数レンジ ( 200~3,500 cps )
パフォーマンス・テストは以下のような手法で行った。
鰐口クリップ付きのWEワイアーでトランスと変換BOXとの間に「簡易配線」を施し、同時出品の 600Ω平衡伝送プリ 後段に投入している。600Ωプリのライン出力とのインピーダンス・マッチングの為にトランスのOUT側を1KΩの抵抗で終端している。100KΩハイ・インピーダンス入力の真空管アンプ(QUAD22プリ・TAPE IN)で受ける際にはこのような手当が音パフォーマンスの正否を決める。手当が有ると無いとでは評価の明暗が分かれる。トランスと云うものは、ただ投入しただけでは道具としての要件は成立しない。然るべき処置が施されないと反射効果によって音が暴れたり再生周波数が乱れたり、却って悪い印象や結果を招く場合がある。道具は使う理由や意味にこそ価値がある。正確な運用知識がなければ使いこなせないと心すべきである。何よりもトランスは各種環境電磁波を防ぐしっかりした鉄函のケーシングを施すべきである。アルミ材や木材は避けるべきである。然るべきケーシングをすると、音はよりハイスピードで鮮明になる。簡易配線はデモに過ぎない。簡易配線でも、これだけ良い音が出れば充分じゃないかとお考えの方は、富士山の頂上を目指しながら八合目で登頂を断念するに等しい。最高のパフォーマンス体験を目前にしながら機会を逸失している。トランスは鉄函に入れることが必須である。お間違えの無きよう。
いかにもマニアライクで実験的なこの 風体 は、嘗て1960年代のモータウン・レコード内の録音現場で見られたであろう光景そのものだ。黒人アーティスト達がレスポールのピックアップ信号をダイレクトにミキサー卓に送り込む際にラインに挿入していたのがWesternElectric製のRepeatingトランスだった。魁のアイデアと実験道具は発展途上であった。彼らは独自に目ぼしい道具(WEトランス等)をジャンク市や蚤の市で調達し録音現場に持ち込んだ。道具を替えてはその都度にわか配線を施し、その妙なる効果を確かめながら試行錯誤を繰り返しながらチャレンジを続けていた。録音エンジニアと音楽家が共同でユニークなオリジナル・サウンドを確立していった。後に「デトロイト・サウンド」あるいは「モータウン・サウンド」と呼ばれるようになった美しくディープな響の肝はライン・トランスの整音効果でもあったとされる。音楽録音にトランスを用いるこうした手法は全米各地の音楽シーンで模倣されていたようだ。ナッシュビル、フィラデルフィア、メンフィス、セントルイス、ニューオリンズ等々。ゴスペル系音楽を専門に流していた FM局でも放送施設の信号送り出しのエンドに WEのライン・トランスが整音目的で使われていたと言う。当時はライセンスの関係で開封禁止と記され、放送関係者であっても誰も中身を見ることが出来なかった謎めいた「ブラックボックス」内の本尊がそれ(REPトランス WEーREP111C)と分かったのは後年のことだったと云う逸話が残っている。アナログ・サウンドにライン・トランスを起用する歴史は古い。起源は、おそらくは1920年代終わりの「トーキー」から1930年代の「ハイファイ」の時代に既に実践応用されていたとみるべきだろうが、これについては裏ずける資料は残念ながら見付けられなかった。当時のウエスタンの秘密主義とライセンス契約の後遺症が理由だと思う。しかしながら、当時流行ったトランス結合アンプの見事な音パフォーマンスを実感できる者なら誰しもその手法の応用を考えただろう。現代でも市場に出回る玉数が多いせいもあって比較的手に入りやすいWE-REP111Cはデジタル録音現場で今尚重宝されているという話をよく聞く。お試しあれ。レスポールやボーカルの録音、マスタリング、そして DI BOXにも本品 WE108Aをおすすめする。プロのスタジオ・エンジニアや慧眼なら、108Aの音を聴けば、汎用的な安普請111Cの都市伝説のレベルの拙さがすぐに分かるだろう。比較は論外。歴然たる品格の高低差は成層圏から地上を見下ろすの感に等しい。1930年代黄金期のウエスタン機器は、今では想像できないくらいの「人・もの・金」が投入されていた。宇宙ロケット事業並みの資源と開発環境で本製品が作られていたのである。それが素直に道具の品格に反映されている。本物を手にして欲しい。
「銀」塗装されたトランス個体が全てウエスタン黄金期の1930~40年代の個体とは限らない。ご注意願いたい。「ウエスタン神話」が世界に蔓延すると当然後天的に贋作や偽物、偽装品の類も市場に流通拡散するようになる。これは世の常であり、致し方ない。擬似塗装のウエスタン個体が後を絶たない。大量生産品のグレーモデルに「錆止め」と称して、銀色や黒色の塗料で上塗り塗装された個体群が溢れているのが現状である。時には「 Western Electric MADE IN USA 」の偽物金色シールが貼られている。シールは中国製のコピー商品で、デザインも数タイプ用意され、5~10枚単位で安く手に入る。使用に際して、そのシールを年代に合わせ古く見せるために、擦ったり部分的にシールの欠損や剥がれ、汚れを演出するなどの手の込んだ手法が用いられることもある。型番が同じなら品質に大差ないだろうとは素人の考え。製造年代が異なれば投入素材の質やレシピも異なる、当然音も異なる。ウエスタン通のベテランマニアならば簡易実装配線して実際にその音を聴けば即座に当該個体の真贋の判断は出来る。しかしながら経験値を持たない素人では音を聴いても判断は難しいだろう。ましてやその外観だけで年代と真贋、偽装やエセ塗装の判定を求めるのは難しいと思う。これは経験を積むしかないだろう。ウエスタン機器・部品を取り巻く環境は誠に胡散臭く、いかがわしいと心すべきである。
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本出品物の写真と解説文を盗用した、所謂「フィッシングサイト」の存在が報告されている。これらは言うまでもなく、個人情報と金の搾取が目的である。 本品が「ヤフーオークション」以外で出品される事は「絶対」にない。本商品が「ヤフーオークション」以外のサイトで告知され販売を謳うならば、それはいかがわしい『フィッシングサイト』である。くれぐれもご注意を。