串田孫一著、「《新選》 山のパンセ」（岩波文庫）です。2008年11刷。状態は、全般にかなり良好です。送料はクリックポストで185円です。

★内容：　詩人・哲学者、串田孫一（１９１５～）の、山をめぐる随想集。山にまつわる思想、思索を独特の詩的で平易な文章で綴っていく。紀行もあり、内容はバラエティに富んでいる。ページをめくると、山靴やスキーで野山を逍遙する著者の世界がひろがる。雨上がりの峰々の夕映え、山小屋のストーブを囲む語らい・・・・。雪を待つ高原の一本の枯れ草まで魅力的な表情を浮かべている、著者自身が選び再編成した決定版。

　意地の悪い山案内
　エーデルワイス
　残雪の頃
　山人の春
　三月の山の想い出
　春の山
　岩壁
　夏草の匂う日
　山村の秋
　山の夜風　〔ほか〕

★著者、串田孫一（くしだ まごいち）は1915年（大正4年）、東京生まれ。哲学者、詩人、随筆家。中学時代から登山を始めた。東京帝国大学文学部哲学科卒業。処女短編集『白椿』を刊行。上智大学で教鞭をとる。戦後、『永遠の沈黙 パスカル小論』を上梓し、『歴程』同人となる。旧制東京高等学校で教鞭をとる。1955年、最初の山の本『若き日の山』を上梓、1958年に尾崎喜八らと山の文芸誌『アルプ』を創刊し、1983年の終刊まで責任編集者を務めた。文芸誌『同時代』にも参加。東京外国語大学教授を1965年まで務め、同年から始めたＦＭラジオ番組『音楽の絵本』は94年まで1500回を数えた。著作は膨大な量に上り、山岳文学、画集、小説、人生論、哲学書、翻訳など多岐にわたる。主な著作としてほかに、詩集『羊飼の時計』、『旅人の悦び』、随想集『山のパンセ』、画集『雲』、『文房具56話』、『ギリシア神話』など。2005年死去（享年89）。

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