約7年の沈黙を破り伝説のロックバンド“sads”が動き出す…。
2010年、突然sadsが、再び動き始めるのである。
「やるからには本気で臨む。期限付きの活動でもない。だけど同時に、飽きたら止めるだろうとも思う」

誰もが“完全な終わり”を迎えたものと思っていたはずのsadsが新たな歩みを始めるのだ。
しかも清春は、同時に黒夢の始動をも宣言し、さらには2003年以来のソロ活動をこれからも継続させていくことを認めている。
便宜上の、“復活”とか“再開”といった言葉のニュアンスは皆無であるらしい。
つまり、ソロ・アーティストとしての探求を続けながら、さらにふたつのプロジェクトを2010年にスタートさせる。

「大変なことのように思われるかもしれないけど、僕にとっては、精神衛生上いちばんいいやり方がこれなんじゃないかと今は思う。ファンの人たちには単に純粋に“楽しめる機会”が新たに設けられることになるわけです」

ソロ名義での活動の中で、彼にひとつの重要な発見をもたらすことになった。

「やりたいことと、やれること。その違いをずっと気にしてた。だけど今の僕にとって、それは一緒なんです。そこに気付けたことが大きな出来事」
この言葉をどのように受け止めるかは、あなた次第だ。が、僕自身が感じずにいられないのは、いわゆる“残された時間”というものに対する清春の真摯さと本気モードに他ならない。

1999年のデビューからメジャーとアンダーグラウンド両方の特性を持ちつつ、誰よりもバンド然とした活動を実践しながら、世界基準のクオリティーを追求していた“sads”。昔からのファンのみならず、今のロックキッズの心も鷲掴みにすることは間違いない！