アロハシャツの黄金時代とされる1930～50年代にかけて作られた「ヴィンテージ」と呼ばれる貴重なアロハシャツを再現し、現代に蘇らせているブランド「SUN SURF」から、半袖アロハシャツ JAPANESE BAZZAR SPECIAL EDITION「THE CRY OF CRANE」(SS38679)のご紹介です。

アロハシャツの歴史を語る上で欠かせないハワイの日系移民。
その文化を紐解くと、古くからの日本の風習に関連したものが多く見られ、異国の地で新たな生活拠点を築き上げなければならなかった彼らの心の支えでもありました。
また、それらはアロハシャツの柄にも特徴として現れ、縁起物とされる絵柄がモチーフとして使われているデザインは特に人気があったと言われています。

今回、初の復刻となったこの作品にも長寿の象徴とされている鶴や吉祥文様とされる扇、お祝い事で贈答品を縛る熨斗（のし）などが描かれており、とても縁起の良い柄となっています。
オリジナルを手掛けたのは戦前から存在が確認されている老舗ブランド、ジャパニーズ・バザー。
輸入雑貨商であった「いそしま」のオリジナル・ブランドで、多くのシャツを日本で製作し、ハワイに輸出していました。

ボディーには、てろんとした肌触りのなめらかなレーヨン壁縮緬生地を使用。
左胸には、しっかりと柄合わせされたポケットが縫い付けられています。
ボタンにはココナッツボタンを用いました。

アロハシャツは、生産も非常に少なく、レアなアイテムとなっています。
オーダーする側と作り上げる側の双方が一切の妥協を許さず仕上げた、
強い信念の賜物とも言える作品です。