作品収蔵：文化庁　埼玉県立近代美術館　箱根彫刻の森美術館　サトエ記念21世紀美術館他

吉岡正人は1953年大阪府に生まれ、二紀会理事、埼玉大学名誉教授として多くの受賞歴を持つ日本の著名な画家です。彼はイタリア・ルネサンスの芸術を現代に蘇らせる作家として知られており、その作品には古代へのロマンと深い愛情が溢れています。

吉岡正人「赤い日」テンペラ・油彩 1997年作
本作品「赤い日」は、鮮やかな赤い背景に描かれた女性の肖像画です。「赤い日」は、強烈な赤色の背景が印象的であり、女性の優美な姿が浮かび上がるように描かれています。女性の顔は細長く、淡い金色の髪が肩まで垂れており、表情は穏やかでありながら少し憂いを帯びています。視線は見る者をじっと見つめ、内面の複雑な感情を物語っています。

タイトルの「赤い日」は、情熱、愛、エネルギーといった強烈な感情を象徴する赤色と、生命力や新しい始まりを示唆する「日（太陽）」を組み合わせたものです。この組み合わせにより、作品全体に劇的な雰囲気と深い象徴性が生まれています。吉岡正人の特徴的なスタイルである古典的な要素と現代的な解釈が融合し、観る者を時空を超えた旅へと誘います。

吉岡正人の作品は、文化庁、埼玉県立近代美術館、箱根彫刻の森美術館、サトエ記念21世紀美術館などに収蔵されており、彼の表現力と芸術性が高く評価されています。「赤い日」もまた、その魅力的な表現と深い感情が多くの人々に感銘を与える一枚です。