バルトーク 歌劇 青髭公の城 ケルテス ルートヴィッヒ ベリー 極美品 ロンドン交響楽団 1965年11 ハンガリー語 デッカレジェンド盤

ケルテスの青髭公の城です。このオペラの代表的な録音として 長らく絶対的な評価を受けていた名盤です。この盤の前のフリッチャイ盤も有名でしたが ドイツ語歌唱でしたし、ブーレーズ盤やショルティ盤が立て続けに録音されたのはこの10年くらい後の事で、ある時期まで “青髭公と言えば ケルテス盤” と言う時代が長く続いていた事を思い出します。数々の盤歴を辿るだけで この曲の世界的な受容の有り様が分かり、とても興味深く感じられます。
それにしても良い録音が残されたものだと思います。これとか “ハリー ヤノッシュ”とかは ケルテスが居てこその企画だったのでしょう。それ程にポピュラリティがあるとは考えにくい（それほど売れるとは思えない）これらの曲を こんなに早い時期に録音したデッカの慧眼には感心するばかりです。“ケルテスの将来性の高さ” “名歌手二人の存在” “エリック スミスの企画力” “デッカの好調な業績” などなどが重なり 絶好のタイミングだった事が察しられます。
主役に ルートヴィッヒ ベリー夫妻を据えられたのも大成功の要因だと感じます。二人とも当時絶頂期で “上り坂のピーク” の時期で、大ベテランとまでは言えない年齢ながら キャリアも名声もすでに世界レベル。 押しも押されもしない “名歌手” で、この曲には贅沢過ぎる程の絶好の顔合わせと言えます。
現代オペラで もともと“オペラティック”とは言えない曲ですが、演奏が “ソリスト二人を据えた交響詩” の様にも聴こえて…ちょっと “大地の歌” 風。“曲” “指揮者” “歌手” がこうも揃った上からは それはそれで結構だとも考えます。
この品は、2000年にデッカレジェンドとして発売された際の盤です。ご承知の通り、このシリーズは 全てにおいてコダワリぬいて造られていて、そこをどう感じるかで 受け取り方の異なる盤です。LP初出の際のジャケットを取り込んだり、レーベル面をマスターテープ風にしたり 様々です。リマスターもこの時に新しく為されたのではなかったかと記憶します。この雰囲気やコダワリ感を求められる方向きの品とも言えましょう。

極美品です。本体 プラケース ブックレットとも 開封時のままだと思います。ハンガリー語リブレットに英語対訳付き。

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