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御存知!名手Nigel Olsson/Davey Johnstone他参加 初期全盛期大作 大傑作「黄金のレンガ路」プラチナSHM-CDリマスター紙ジャケット仕様限定盤 未開封新品でございます。
2010年英国本国マスターテープからの日本独自リマスターでございますが、マスターテープのデータ化に伴い企画されたシリーズの一環感がございます。
オーディオファン向けの特別限定リリースの感があり、プラチナ素材を使用したCDにSHM-CD仕様。
更にはその特性に合わせて日本独自にリマスターというものでございますが、(日本特有の高音中心で幾分杓子定規的ではございますが)非常に良心的な高音質。
アナログ盤の音質を非常に意識した感のあるリマスターでございます。
現在様々なミュージシャン作品で聴かれるリマスターでは低音を利かせ過ぎる、音が角張り過ぎる等の指摘があり、現在に合わせたリミックス感があるものが目立ち、賛否両論がございます。
アナログにせよ、CDにせよ、ハイレゾにせよ、SACDにせよ、マスターテープの再現が一番重要なテーマとなります。
ここ近年オーディオファンから「アナログ盤がマスターテープを一番再現していたのではなかろうか?」との指摘が挙がり、
嘗ての名マスタリングエンジニア故George Marino等が手掛けた当時のアナログ盤が高値で取引されるここ昨今ではございます...............
されどこちらにはスクラッチノイズはございますが......................................
内容は言わずもがな。
ラインナップは名手揃い、Elton John(Vo、P、Key、Mellotron)、Davey Johnstone(G、Banjo、B-vo、ex-Magna Carta)、Nigel Olsson(Ds、B-vo、Per、ex-Uriah Heep、Plastic Penny)、Dee Murray(B、B-vo)となります。
またゲストにLeroy Gomez(Sax)、David Hentschel(Syn、今作ではエンジニアも担当。後にプロデューサー独立し、Genesis、Brand X、Andy Summers、Yellowjackets等手掛ける)、御馴染みKiki Dee(B-vo)、
御存知!Ray Cooper(Tambaurine)、Del Newman(オーケストラ・アレンジ)他となります。
プロデュースはGus Dudgeon。1973年5月フランス・パリ かの”Chateau d'Herouville”での制作、英国・ロンドン かの”Trident Studio”でのリミックス/オーヴァーダビングとなります。
「ローリング・ストーンズもやったんだ。僕らも行こうじゃないか!」 かのジャマイカで新作制作に乗り出したElton Johnとその一行。
されど政情不安に暴動と散々な目に遭う有様。そそくさと制作を済ませ這う這うの体で英国に戻ってくるも、成果を聴けば「壊れたトランジスターラジオの音質」という始末。
皆真っ青。
予算は底を突きかけ途方に暮れるも、「あのスタジオに戻ろう!(機材は足りないが)あのスタジオにはクリエイティブな雰囲気がある!」とElton John。
(..................お化けも出る模様でございますが................かの”Rainbow”某メンバー曰く)
早速スタジオを抑え制作を再開するも、何せ乏しい製作費。 昼夜問わずの突貫工事、とうとうプレッシャーに負けたElton John。
「もう嫌だ~!」(ダ○ョウ倶楽部の如く)スタジオ内で駆け廻り、おまけに堰を切ったように我も我もとスタッフ全員走り出し、おまけに「ネタは無いか~!」と叫び出す始末。
一体これは何なんだ!?パリ革命?五月革命?と騒乱騒ぎ。「ロックはクレイジーだわ~」と掃除のオバちゃん呆れ果てと云々。
擦った揉んだで場所を英国に戻し、制作終われば曲はいっぱい。何と!アルバム二枚組!
これを出さずにおくものか! 嫌がる担当蹴り倒し、リリースすれば、あらま!英米チャート第一位。 あ~こりゃこりゃ.......................................
名盤の裏は悲惨な制作の一節、御粗末!......................................という面倒な経緯がございます...................................................
どんな制作状況であろうとも、何せ全盛期。
Elton John/Bernie Taupinの作曲は非常に冴え渡ったもの。二枚組と言えど驚く程質の高い楽曲が揃い、また聴き手を飽きさせない音楽性の幅。
メロディ感覚も非常にポピュラーで洗練されているものの、しっとりした感覚を伴う非常に英国的なもの。如何に創作意欲に溢れた時代であったかが判る作品となっております。
S&SWとしてカテゴリー扱いされるElton Johnでございますが、アメリカ系S&SWとは明らかに異なるもの。歌詞に重点を置いているものの、その魅力に音楽性の多くを頼るものではないもの。
当時の英国ロックシーンの影響が非常に強いもので、アート・ロック~プログレッシヴ・ロック、ハードロック系の音楽性が強く加えられている事がミソでございます。
(何せ、元Magna Cartaに元Uriah Heep、後に皆脇役で有名になるPlastic Penny出身がバック・ミュージシャンですし.......................................................)
そもそもS&SWの枠には収まり切れない才能という事があり、それを存分に生かし発揮したものとなっております。
当時のElton John Bandの構成ミュージシャンも重要。
Davey Johnstoneはトラッド/クラシカル系統の演奏スタイルを持ち合わせ、”Blues”系統の影響が非常に薄いというロック系には珍しいギタリスト。
英国特有たるハイハット重視で自己のリズム感での演奏スタイル、元Uriah Heepという肩書もあり非常に躍動感と立体感重視ではあるものの細やかさが伴うNigel Olsson。
(後にソロ作を制作。大きな成功は収められなかったものの音楽通には高く評価される隠れ名盤となる事があり、作曲の観点から演奏が出来るドラマーという感がございます)
かのPaul McCartney影響下ではあるもののより自己主張が強くメロディ/フレーズ重視で、起伏或る個性派のDee Murray。
アート・ロック系というかロック音楽の多様性の波を乗り越えてきたミュージシャンの感があり、バックバンドとは言え案外個性重視。
Elton Johnというソロ・ミュージシャンではございますが、バックバンドの個性から来る音楽的なインスピレーションを重視した感がございます。
そこが全盛期独特の音楽性を産み出した感がございます。
似た時期にかのBilly Joelが米国で登場致しますが、こちらもカテゴリー扱いに収まり切れない才能の持ち主。
多彩な才能の持ち主でもございますが、こちらもアート・ロック~プログレッシヴ・ロック、ハード・ロック等々ロック音楽の多様性の影響が見え隠れ(かのKeith EmersonやこのElton Johnを高く評価)。
初期はプロデューサー等々の問題を抱えており音楽的変遷が非常に興味深いものがございますが、
(Billy Joel自身のバックバンドの個性を含めた重視と言い)このElton Johnを参考にしていた感がございます........................................
この機会に是非。
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