「があちゃん があがあ こんにちは」。があちゃんはお風呂のおもちゃのあひるです。「いっしょに おふろに はいろうか」とお風呂に入ります。お風呂はあったかで、があちゃんはいい気持ち。でも、もぐるのは嫌いです。すぐ飛び出してしまいます。あたたまったら、石鹸をいっぱいつけて泡だらけになって洗います。最後にお湯で流したら、ぴかぴかがあちゃんになりました! 
3人のお子さんが小さかったとき一緒に入ったお風呂を思い出し、この作品を考えてくださった、かつやさん。絵本化にあたり、気に入ったあひるのおもちゃが見つからず、かつやさんは紙粘土で「があちゃん」を作って、その上で絵を描いてくださいました。
『があちゃん』を読んでもらうと、赤ちゃんはまるで自分が大好きなお風呂に入っているかのような気持ちになることでしょう! そして、実際のお風呂タイムがもっともっと楽しくなるはずです。親子のコミュニケーションも深まります。お風呂のあたたかさ、気持ちよさが伝わってくる絵本です。

かつやかおり
1950年、兵庫県明石市生まれ。6歳まで神戸、35歳まで東京で暮らす。 以降、北海道小樽市在住。東京芸術大学油画科、同大学院版画科卒。子どもの本の仕事に、『うずらのうーちゃんの話』『だれの あしあと?』(「ちいさなかがくのとも」2006年12月号・以上福音館書店)がある。