★F31★吉田民尚（よしだたみなお）油彩「神威岬」F6号

サイズ：31.7×40.9cm
キャンパスのみ

北海道積丹郡積丹町にある岬です。
経年劣化による汚れなどあります。
首相官邸にも採用された作家です。

真作を保証いたしますので、万が一、贋作と鑑定された場合にはご返金いたします。

吉田民尚（よしだたみなお）の油彩画「神威岬」F6号は、自然の壮大な景観と独自の表現技法が際立つ作品です。この作品の魅力を以下の視点から解説します。

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### 1. **テーマの魅力: 神威岬**
- **場所の象徴性**
神威岬（北海道）は、日本でも屈指の美しい景勝地として知られ、荒々しい自然と静けさが共存する場所です。この作品では、岬の持つ神秘性と力強さが見事に表現されています。特に、遠景の断崖と水平線、そして穏やかな空の色調が融合し、幻想的な雰囲気を醸し出しています。

- **日本的な自然観**
この作品からは、日本特有の四季や自然の移ろい、そして風景に対する深い敬意が感じられます。見る者に岬の冷たさや清らかな空気を想像させる力を持っています。

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### 2. **技法の特徴**
- **厚塗りと質感**
油彩特有の重厚なタッチと絵具の厚みが、荒々しい岩肌や岬の質感をリアルかつ抽象的に描き出しています。特に、手前の岩場に見られる厚塗り技法は、見る角度によって異なる表情を見せ、立体感を強調しています。

- **色彩の豊かさ**
一見すると寒色系が中心ですが、よく見ると淡いピンクや黄色、紫などが巧みに使われています。これにより、自然光の複雑な変化や神威岬の持つ神秘的な美しさが表現されています。

- **柔らかな空の描写**
空の部分は淡いグラデーションで描かれ、夕暮れ時の穏やかな光を感じさせます。これが荒々しい岬との対比となり、作品全体にバランスと調和をもたらしています。

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### 3. **構図の力強さ**
- 手前に岩場、中央に岬、奥に海と空という三層の構図が、作品に奥行きを与えています。この構図により、見る者は手前から奥に視線を誘導され、作品全体を自然に体感することができます。

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### 4. **サイズと存在感**
- F6号というサイズは、部屋に飾る際に程よい存在感を放ちます。大きすぎず小さすぎないサイズ感が、鑑賞者との適切な距離感を生み出し、作品に没入しやすくしています。

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### 5. **作家・吉田民尚の視点**
- 吉田民尚は、自然の美しさを独自の感性で表現する作家として知られています。彼の作品は、写実的でありながらも内面に訴えかける力があり、この「神威岬」でもその特徴が遺憾なく発揮されています。

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### まとめ
吉田民尚の「神威岬」は、自然の力強さと繊細さを見事に表現した作品です。厚塗り技法や独特の色彩感覚、構図のバランスが、見る者に岬の壮大な景観と神秘的な雰囲気を伝えます。この一枚は、自然への畏敬の念や美しさを再発見させてくれる特別な作品といえるでしょう。



吉田民尚（よしだたみなお）
昭和3(1928) 9月30日 福岡県八女郡笠原村(現八女市黒木町)に生まれる
昭和23(1948) 福岡第一師範学校卒業
昭和24(1949) 第8回創元展に初入選
昭和29 (1954) 第10回日展に初入選
昭和32(1957) 第16回創元展で準会員賞を受賞
昭和41 (1966) 第9回新日展に「崖」を出品し、 特選を受ける
昭和44(1969) エジプトイタリアスペインフランスオランダイギリスドイツ等、 約1年間の研修旅行
昭和54 (1979) 第2回日中友好の船訪中団に参加し、天津.北京,万里の長城大連等、中国研修旅行に出かける
昭和56 (1981) 第40回記念創元展で記念賞を受賞
昭和57(1982) 第14回改組日展に「潮さい」を出品し特選を受ける
昭和63(1988) 第二次世界大戦戦没者供養のため、サイパンに取材
平成5 (1993) 第25回改組日展の審査員となる
平成7 (1995) 創元会の理事長に就任
平成9 (1997) 第29回日展審員となる
平成12 (2000)
「吉田民尚 北京,西安-上海油画展」を開催
平成15 (2003)黒木町町民栄誉賞受賞
平成29年 (2017)88歳没