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- 拍卖号: c1000662007
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江戸時代 18世紀、日本。
高さ135mm程の煤けた七福神の大黒天木像。
長い時を経て摩耗した質感と素朴な造形の像からは、物の持つ存在感と魅力を感じることができます。
また、無駄な装飾が消えた静謐な佇まいには、美しい印影が生じています。
大黒天について:
大黒天とは、元々はヒンドゥー教の破壊を意味する暗黒の神でシヴァ神の化身であるマハーカーラ (Mahkla) のことです。日本には密教の伝来と共に最澄が伝え、比叡山に祀ったのが最初と伝えられています。
大黒天は、仏教においてヒンドゥー教のマハーカーラが元となり、三宝の守護と飲食を司る仏法の守護神となりました。神道においては、仏教の大黒天が大国主命と習合した神となり、室町時代に微笑の相が加えられ、江戸時代には米俵に乗る形となっていきました。尚、背負っている袋は、大国主が日本神話「因幡の白兎」の説話の中で八十神の荷物を入れた袋を持っていたことに由来しています。
そのようにして現在よく見られる七福神の一柱、米俵に乗り、頭巾を被り、小槌を持ち、袋を持った像容へと変化していったのです。
参考画像:
・《マハーカーラ》 部分, チベット, 19世紀.
・《大国主図》 部分, 日本.
・尾形光琳 《大黒天図》 部分, 日本, 17世紀.
仕様/
・サイズ : h137 × w72 × d60 mm
・重さ : 107g
材質/
・主な材質:木材
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