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■■『書籍』・・・■■
●●『なごみ』・・・●●
**“(1989年4月 通巻112号)”**
―”特集”―
■■『数寄の手すさび』・・・■■
―”茶碗にしのぶ近代の偉才たち”―
**”約・40頁”**
★光悦を嚆矢とする数寄者の・「手すさび」・は明治以
降・大きく広がりを見せる。
実業家や文人・学者・宗教家・芸術家など作陶に遊ん
だ人物は枚挙にいとまだない。
単に絵付けだけの作品であっても・一家を成した偉才
の手になる作品には・万人の心を強くうつ何かがある。
今特集では近代の物故を中心に・その手になる茶碗を
主に紹介する。
**”監修・文―黒田和哉(日本陶磁協会理事)”**
**”撮影―小林庸浩”**
■発行日=平成元年4月1日。
■発行所=株式会社・淡交社。
■サイズ=18×25.5cm。
■定価=600円。
■状態=美品。
●表紙に・多少の・キズ・ヤケが有ります。
●本誌内に・多少の・ヤケが見えますが
●大きなダメージは・無く
●年代的には・良い状態に思います。
◆◆注意・・・◆◆
★表紙綴じ側縦に折れ跡・(読みぐせ)・が
有りますので御理解下さい。
★発行日より・経年を経て下ります。
コンディションに係らず・古書で有る事を
充分に御理解の上・御入札下さい。
★神経質な方は入札をご辞退下さい・・!!
●全・128頁・・・!!
●特集の・・・!!
◆「数寄の手すさび」・は・約40ページ。
●資料・蒐集などの参考に・・・!!
●以下・詳細をご覧下さい・・・!!
◆掲載案内は・抜粋して下ります。
◆掲載を抜粋紹介し・「タイトル」・と致します。
●数字の記載は目視です・間違いは御容赦下さい。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
―”特集”―
■■『数寄の手すさび』・・・■■
―”茶碗にしのぶ近代の偉才たち”―
**”約・40頁”**
★数寄者の手すさびは明治以降、実業家・文人・学者・
宗教家・芸術家など、大きく広がりを見せる。
近代の偉才たちの手になる茶碗には大きな魅力が秘め
られている。
●「田山方南」●
―”田山方南の書と作品(田山家茶室にて)”―
★墨蹟研究の大家であった田山方南は・文人数寄者とし
て・茶の境涯に遊んだ。
歌をよくし・書をよくするかたわら・作陶の魅力にと
りつかれて各地の窯場で製作・厖大な量の作品を残し
ている。
そのほとんどが茶の道具であり・作陶のきっかけも茶
道具の自家必要に迫られてのことであったという。
◆床・行雲流水。
◆花入・瓢。
・大樋長左衛門窯。
◆香合・交趾・鴨。
・森岡嘉祥窯。
―”釜・薄器を除いて・田山方南作”―
◆釜・鶴首。
・八代寒雉作。
◆風炉・志野。
・玉置保夫窯。
◆水指・高取・七宝透。
・亀井味楽窯。
◆薄器・時代笹蒔絵。
◆茶杓・銘・「風神雷神」・二本入の内。
◆茶碗・赤・銘・「御所車」。
・小西平内窯。
―”5~7頁・田山方南自作の箱書”―
★茶杓。
★水指。
★花入。
★香合。
★茶碗。
―”田山方南の足跡と作陶”―
◆備前緋襷花入・銘・「はらみ」。
・金重素山窯。
◆黒楽茶碗・銘・「雲海」。
・小西平内窯。
◆鼠志野茶碗・銘・「初霜」。
・同・高台・(裏銘)。
・玉置保夫窯。
◆瀬戸槍鞘茶入。
・加藤十鳳窯。
◆伊賀破袋水指。
・谷本光生窯。
**”(作家・作品解説・寸法・他)”**
●「益田鈍翁」・・・●
★嘉永元年・(1848)・新潟佐渡に生まれる。
明治維新以降、三井物産の社長となり、三井財閥を大
成させた。
また一方、明治・大正・昭和と通じ、茶道界に大きく
貢献した。
昭和十三年・九十一歳にて没す。
鈍翁の作陶は明治四十年、原叟の手づくり茶碗・銘・
「鈍太郎」・を入手してからと思われる。
本格的な作陶は・大正二年・碧雲台・(品川)・に窯
を築き・大野鈍阿・(明治18―昭和26年)・を招
いてからである。
「鈍太郎」・写しの茶碗以降、手づくりによる茶碗づ
くりが始まり、楽系統のものが残るが、この茶碗のよ
うに本焼のものは少なく、志野茶碗の類は珍しい。
焼成中の陶土の収縮により山ギレが大きく開き、普通
ならば捨てるものであろうが、鈍翁はこの茶碗に愛着
を持ち、漆で補填 し再生した。
初窯での作品か、その失敗作を銘・「初開き」・と号
し、茶事を催した。
◆絵志野茶碗。
・同・箱書。
●「横井米禽」・・・●
★明治十九年・名古屋市熱田に生まれる。
家業は古美術商であるが・若い頃より陶器に興味を持
ち夜寒焼・(古沢町)・の窯場で作陶に励んだ。
・略・・・・・。
この茶碗は自分の窯での所作であり・ロクロも絵付も
本人である。
安南手のものは・安南から土を取り寄せてつくる程の
凝りようで・素人ながら徹底した作陶ぶりである。
安南土の多少鉄分を含む陶土は・所ぢころに鉄粉が吹
き出している。
それが・渋い呉須色と・本歌に忠実に描かれた蜻蛉の
絵とともに・茶碗に一種の落ち着きを与えている。
少し小振りの半筒形の茶碗に仕上げた・しゃれた一碗
である。
◆安南写蜻蛉絵茶碗。
・同・箱書。
●「国枝季輔」・・・●
★略・・・・・。
★この茶碗は自分の窯での所作であり・ロクロも絵付け
も本人である。
安南手のものは・安南から土を取り寄せてつくる程の
凝りようで・素人ながら徹底した作陶ぶりである。
安南土の多少鉄分を含む陶土は・所々に鉄粉が吹き出
している。
それが・渋い呉須色と・本歌に忠実に描かれた蜻蛉の
絵とともに・茶碗に一種の落ち着きを与えている。
少し小振りの半筒形の茶碗に仕上げた・しゃれた一碗
である。
◆歌銘茶碗。
・同・箱書。
●「間宮精一」・・・●
★略・・・・・。
◆高麗風井戸形茶碗。
・同・箱書。
●「浅井伯教」・・・●
★略・・・・・。
◆伊羅保茶碗。
・同・箱書。
●「国枝季輔」・・・●
★略・・・・・。
◆歌銘茶碗。
・同・箱書。
●「上口愚朗」・・・●
★明治二十五年・東京・谷中に生まれる。
もともと上口中等洋服店の主であったが、大名時計の
収集につとめ、そのコレクションは没後、大名時計博
物館となって今に残る。
昭和初期より作陶に熱中し・「愚朗井戸」・「愚朗志
野」・と称して独自の境地を開いた。
「野獣派陶碗」・(愚朗いわく・茶道はもとより何に
でも使用でき・鑑賞にもたえる陶碗)・は彼の独創で
ある。
「不要無名文化財野陶」・と号す。
◆野獣派陶碗。
◆雪志野水指。
◆粉引破れ碗。
―”野の陶人・上口愚朗のこと”―
◆天目釉掻落し壺。
◆掻落し壺。
◆愚朗井戸茶碗。
◆伊羅保茶碗。
・同・箱書。
◆紅志野茶碗・掻落し手・銘・「雲谷斎」。
・同・箱書。
●「円山伝衣」・・・●
★略・・・・・。
◆楓絵茶碗。
●「大谷光瑩」・・・●
★略・・・・・。
◆赤楽茶碗・銘・「夕煙」。
●「出口王仁三郎」・・・●
★明治四年・京都・亀岡に生まれる。
明治33年・出口なおの五女すみと入夫結婚し、王仁
三郎と改名する。
大正15年・楽焼の製作を始め・昭和19年・亀岡・
佐々木松楽宅で本格的な茶碗の製作を始めた。
制作概算三千六百碗を超したという。
昭和23年・73歳をもって昇天す。
陶芸評論家の加藤義一郎は、王仁三郎の形にとらわれ
ることなく鮮やかな色彩を持つ茶碗を、星の輝きにた
とえて・「耀碗」・と名付けた。
この茶碗は前期楽焼のものと見られ、耀碗に見られる
形の烈しさはないが、茶碗としての約束事を守ったお
となしい・品のよい形に整えている。
しかし、一転して絵付けとなると・スピードを持った
刷毛目を一気に前面に施す気迫が感じられる。
鉄絵は刷毛目を風にたとえれば・受け流す木立か・は
たまた・厳然として立ち向かう古木を表しているのか。
◆楽茶碗。
●「今東光」・・・●
★略・・・・・。
◆御本天目形茶碗・「寿是第一楽」。
●「山口誓子」・・・●
★略・・・・・。
◆鉄絵茶碗・句銘・「初詣」。
・同・箱書。
●「黒田辰秋」・・・●
★明治三十七年・漆匠黒田亀吉の六男として生まれる。
陶芸家河井寛次郎の作品に感銘を受け・上加茂民芸協
団をつくる。
のち濱田庄司・芹沢銈介・棟方志功らと交友を持ち、
漆芸に新しい分野を開いた。
昭和41年には新宮殿の調度品を制作・昭和45年に
は木工における人間国宝となった。
昭和57年・78歳で没す。
作陶は晩年の数年間だけ試みた。
それも茶碗に限られた。
ものをつくる作家は、違う素材でつくることは手すさ
びとはいえ・あまり得手でないように思う。
しかし・一旦つくるとなると・造形力は陶芸家とは違
い・すばらしいものを秘めている。
辰秋の木工の造形はダイナミックなものを感じるが、
茶碗づくりでもそれが生かされ、独特な世界を生み出
している。
楽焼のものは・京都・醍醐の島荷平の窯で・本焼のも
のは・三重県伊勢の奥田康博の窯で、赤絵のものもこ
こで製作された。
楽茶碗は黒・赤どちらも素材感を失わず・無駄な箆も
使わず・素直な造形は茫洋とした風格が感じられる。
赤絵茶碗は・井戸風な造形に斬新な赤絵模様が施され
・新しい高麗茶碗の出現を思わせる。
◆赤楽茶碗。
◆赤絵丸紋茶碗。
◆黒楽茶碗。
・同・高台・(裏銘)。
●「木内克」・・・●
★略・・・・・。
◆蜻蛉絵茶碗。
・同・箱書。
●「棟方志功」・・・●
★略・・・・・。
作陶は濱田庄司や河井寛次郎とも交友があったので比
較的多い。
この茶碗は東京・谷中の上口愚朗窯での所作である。
楽茶碗風にふっくらと仕上げた筒形茶碗に黒釉を掛け
・生乾きの時に釘様の箆で釉を掻落すようにして・は
まなすの花を茶碗いっぱいに彫っている。
黒釉の一見地味な茶碗が・彫りを入れたことにより・
一段と艶やかになった。
力強いタッチの板画を製作する作者であるが・茶碗に
は荒い彫りを押さえ品をよくまとめあげた実力は・敬
服のほかはない。
◆○瑰花彫掻茶碗。
・同・箱書。
●「今尾景年」・・・●
★略・・・・・。
◆鉄絵茶碗。
●「藤島武二」・・・●
★略・・・・・。
◆白楽茶碗・「白百合絵」。
●「奥村土牛」・・・●
★略・・・・・。
★この茶碗は・人間国宝荒川豊蔵の美濃大萱の窯での所
作である。
土牛は美濃に産する鬼板という天然の鉄を調製した絵
具で・茶碗に鶴の飛翔するさまを画家の的確なデッサ
ンをもとに大胆に描いた。
詩の独特の釉が全体にかかり・描かれた鶴に遠近感を
演出し・生命あるごとく茶碗の面いっぱいに「はばた
いている。
茶碗の造形が豊蔵が最高に仕上げ・桃山時代に迫る豪
快さを表現した。
口づくり・高台の見事な箆さばき・加えるに志野釉の
ふんわりとした焼き上がり・所どころに発する緋色は
・曙の空にもたとえられる。
茶碗と絵柄の合致は見事である。
◆絵志野茶碗・「鶴絵」。
・同・箱書。
●「熊谷守一」・・・●
★略・・・・・。
★熊谷守一が絵付した志野茶碗。
富士山絵(手前)と吊るし柿絵の高台部分。
「ミス」・の描銘がある。
◆志野茶碗・「富士山絵」。
・熊谷守一絵付。
・同・高台・(描銘)。
―”晩年の熊谷先生と”―
**”談・加藤孝造・(陶芸家)”**
・(ここからは・白黒・解説・他/図版は小さな白黒)。
◆熊谷守一・「和」・一字。
◆熊谷守一・版画・「双葉にあり」。
◆熊谷守一・梅絵八寸皿。
■■ 『土ひねり回想記』・・・■■
**”田山方南”**
■■ 『父愚朗とその作陶』・・・■■
**”二代・上口愚朗”**
■■ 『数寄の手すさび茶碗』・・・■■
**”黒田和哉・(日本陶磁協会理事)”**
◆鮎川義助・「寿字茶碗」。
・同・箱書。
◆小林和作・「椿絵茶碗」。
・同・箱書。
◆田能村直入・「梅付筒茶碗」。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
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■他の出品も御覧頂ければ幸いに思います。
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No.213.002.002